大宮駅構内の西口イベント広場で12月11日～14日、県内の障がい者就労施設で作られた製品を販売する「埼玉県セルプバザールin大宮駅コンコース」が開催されている。主催は埼玉県セルプセンター協議会。

販売されている加工食品は、クッキーから和菓子まで多彩

　同イベントは大宮駅では数年前から開催しており、今回は30施設が参加した。施設ごとに働く人の障害の程度や種類はさまざまだが、商品のコンセプトやネーミングから材料・作り方まで、こだわり抜いた食品や手工芸品には多くの人が購入に訪れ、会計レジには列ができるほどだ。

　出展者の一つである川口市の障がい者施設「晴れ晴れ」は、県内の障がい者施設が商品力を競う「Premium Quality Cup 2015 in SAITAMA焼き菓子コンテスト」で2年連続グランプリに輝いたクッキー「ココだいず（みそ）」と「茶葉丸」を販売している。担当の相原芳江さんは「こうした販売機会は、直接的な売り上げのみならず、『障がい者にもこんなことができる』ということを広く知ってもらう貴重な機会になる。ここから新たなコラボレーションにつながれば」と期待を込める。

　同イベントでは施設ごとに別々の販売ブースを設けるのではなく、商品の種類によって陳列しているため販売員は他の施設の商品も説明する必要があり、「このことを通じて互いの施設を知るきっかけになっている」と担当者。「交流を通じて、販売や積極の方法、商品力のアップにつながれば」とも。

　販売時間は10時～20時（最終日は19時まで）。