さいたま市見沼田んぼの目の前にある「真壁工務店」の事務所を改装した「かふぇぎゃらりー本と台所」(さいたま市見沼区中川)で、毎月第3水曜にマッサージイベントや絵本原画展が行われている。
昨年7月に、工務店常務でもあるオーナー真壁亜紗美さんによってオープンした同店。営業しながら少しずつ整備を進めてきた。真壁さんは「一度に完成させることも考えたけれど、作り過ぎずに以前の雰囲気を残したことで、家庭的でくつろげる場所になった」と話す。
ランチメニュー「今日のお昼ごはん」には、真壁さんの故郷宮城県のメニューも取り入れた料理を提供。さいたま市見沼区から来店した女性2人組は「ボリュームたっぷりで、おなかいっぱいになる。野菜も多く取れ、しっかり作られていておいしい」と話す。カフェメニューでは、低脂肪チーズを使ったあっさり味のチーズケーキが定番で、目当ての来店客も多いという。
さいたま市見沼区中川は大宮の街から遠くないものの、「住宅地で店舗や公共施設が近くに少なかったので、子ども連れのお母さんやシニアなど遠出しづらい人も気軽に来られて、お茶を飲みながらゆっくりできる場所をつくりたかった。地元の人に応援してもらっている」と真壁さんは話す。たまたま出会った来店客同士が和やかにおしゃべりをしたり、近所の小学生が来て宿題をしたり、地域の居場所として根付き始めているという。
カフェ内の個室ではマッサージを受けられるイベントを毎月第3水曜に行っている。同区中川地区内で女性と子ども専門の出張治療院をしている「こころとからだのメンテナンス治療院 Pole Pole(ぽれぽれ)」が施術を担当。体験したさいたま市浦和区の吉森美里さんは「カフェ内のこのスペースは広すぎず狭すぎず、木に囲まれた雰囲気に温かみがあって、心が落ち着く」と笑顔で話した。
児童文学を学んでいる真壁さんお薦めの絵本も店内に並び、購入可能。3月25日~4月9日に、店内で「だれもしらないバクさんのよる」絵本原画展を開催予定。4月2日午後には作者まつざわありささんを招いて、サイン会・読み聞かせ会を行う。会期中には絵本内の料理をカフェで再現して提供、世界観を体験してもらう。
営業時間は10時~18時、日曜定休。臨時休業あり。イベント詳細は同店フェイスブックで確認できる。