さいたま百景市民選定委員会が現在、さいたま百景ウオーキングマップの制作を3月の完成に向けて進めている。
さいたま百景は、さいたま市の「今」を表す風景を選定しようと結成された「さいたま百景選定市民委員会」によって2009年5月に選定された市民の百景。旧大宮市、与野市、浦和市、岩槻市の4市が合併する中で、さいたま市という比較的新しい地域単位のさいたま市らしさを風景から読み解き共有することを目的に、2007年6月から一般公募を開始。選定委員による議論を経て2009年に選定された。その後、選定されたさいたま百景を解説する本として「市民が選んださいたま百景」を出版した。
委員会では選定後も、今も変化を続ける街の風景を歩き訪ねる巡回ツアーを5回にわたって実施してきた。その際に収集した情報などを基に、サイサン環境保全基金(さいたま市大宮区桜木町)の助成金も得て、委員会では初となるウオーキングマップの制作を進めている。
「さいたま百景選定後、まだ3年半しかたっていないが、巡回ツアーで既に変化した所や新しい風景を見つけることができた。風景は変化し続けるものであり、市民の皆さんにはぜひ地域を歩き、その風景を歩いていただきたい」と同委員会幹事長の中津原努さん。デザイナーで幹事の松尾英香さんは「マップには、歴史、自然環境、文化など多様な視点から、百景以外の見どころも含め数多く紹介している。このマップを持って、ぜひ街を歩いてみてほしい」と話す。
マップはB3サイズのオールカラーで、「御成道を歩く」「鴨川をさかのぼる」「旧川越・岩槻道をたどる」の3種類を発行予定。配布方法や時期などはホームページで確認できる。