さいたま市大宮盆栽美術館(さいたま市北区土呂町2)で3月17日、特別展「盆栽―さいたま発の世界ブランド―」が始まった。
4月27日から始まる「第8回世界盆栽大会inさいたま」開催を記念して企画した同展。
期間中、「五葉松 銘『日暮し』」の特別展示(4月27日~30日、5月3日~5日)を行うほか、基本的な盆栽知識の解説、盆栽・盆器・水石(盆栽と共に飾る自然石)の紹介、企画展示室では盆栽の歴史と文化を伝える美術作品を前後期に分けて展示する。
「前期」では、盆栽が描かれた桃山時代のびょうぶや、歌舞伎の一場面を取り上げた浮世絵「組上絵(くみあげえ)」を実際に組み立てた作品を展示する。
美術館主事の五味貴成さんは「大宮盆栽は樹種や樹形の豊富さが特徴。盆栽は本来屋外で管理するもので、室内に展示するのは1週間が限度のため、休館日の木曜に盆栽展示の入れ替えを行っている。世界盆栽大会には多くの人が訪れる。当館で歴史文化や美術品からも理解を深めてもらえれば」と話す。
同館敷地内では現在、枝垂れ桜盆栽が八分咲きの見ごろを迎えているほか、モミジ盆栽の芽吹きが始まっている。中庭の展示を観覧していた女性グループの一人は「カリンの花がもうすぐ咲きそうで楽しみ」とほほ笑む。
会場では、大ぶりの黒松を長時間じっと鑑賞する男性や、盆栽情報の案内を求める外国人の姿もあった。同館フェイスブックページでは現在、外国から毎日訪れる入場者を写真付きで紹介している。五味さんは「ジン・シャリ(松などの幹や枝が一部枯れたまま白く残ったもの)に象徴されるような、園芸とは違うアートとしての盆栽の魅力を外国人の方たちは感じているようだ」と話す。
開館時間は9時~16時30分、4月27日~4月30日は18時まで。木曜休館。観覧料は、一般=300円、高校大学生・65歳以上=150円、小中学生=100円。特別展は5月10日まで。