さいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区新都心)4階「TOIRO」で10月22日、子ども身体表現ワークショップ「チームたまーりん」の発表会が行われる。主催はさいたまアリーナ。
同ワークショップは8月~10月に全10回程度で行われ、4年目。今年は「演劇」「コンテンポラリーダンス」の2部門で参加者を募集し、プロ講師の指導を受けながら小学生~高校生(ダンスは幼児から)の子どもたちがアイデアを出し合い作品制作を進めてきた。参加者は演劇28人、ダンス13人と過去最多になった。
企画立ち上げ時から運営する同社の荒谷拓己さんは「当社の地域貢献・青少年育成事業として企画し、プロの表現者である講師の理解・協力を得て運営している。決まった台本や振り付けを練習するのではなく、子ども自身の内面からにじみ出る表現を元に作り上げるのが特徴。演劇・コンテンポラリーダンスとも、どんな表現でも『全部正解』と言えるもの。ぜひ多くの子に体験してほしい。過去の参加者の中にはこのワークショップをきっかけに演劇系の学校へ進んだ子もいる。今後は地域の他団体とも連携していきたい」と話す。
演劇講師の中村公平さんは「最近はドラマ・アニメなどを通じて物語の流れをよく知っている子も多く、大人が思いつかないようなアイデアも出て来るので面白い。また、学校生活とは異なる環境の中、初めて出会う友達とコミュニケーションをとることで、本人自身も驚くような表現が出来たり、違う自分を発見したりする子もいる。『人に何かを伝えるって難しい。でも、伝わるととても嬉しいし、楽しいんだよ。』と子どもたちに何度も伝えているので、ぜひたくさんの方に発表会を観に来てもらえたら」と呼び掛ける。
コンテンポラリーダンス講師の佐藤美紀さんは「参加するメンバーによって毎年雰囲気が変わって面白い。他者の意見を受け入れつつ、皆それぞれ自分の視点や個性を出せるパートを見つけていく」、同講師の笠井瑞丈さんは「子どもの集中するポイント、発想など大人とは違って面白い。いい形で演劇パートとつながれたら」と話す。
参加者の小学5年生の女児は「普段ダンスを習っている。舞台に立ってみたいという気持ちがあって今回初めて参加した。新しい友達もできたし、演劇もダンスも楽しい」とほほ笑む。
15時開場、17時終演予定。観覧無料。