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大宮で「キャンドルナイト」 東日本大震災に思い寄せ、防災考えるきっかけに

昨年のキャンドルタワー

昨年のキャンドルタワー

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 大宮駅東口の大栄橋東たもとの宮一コミュニティホール(さいたま市大宮区宮町1)で3月10日、「第5回 さいたまキャンドルナイト」が行われる。主催はきっかけLab.。

キャンドルタワーにともされる灯

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 SNSを通じて知り合ったさいたま市の有志が、東日本大震災で亡くなった方への鎮魂と復興への祈りを込めて、「埼玉からも思いを伝えたい」と2015年に始めた同イベント。イベントをきっかけに昨年ボランティア団体「きっかけLab.」を立ち上げ、同イベント運営のほか、防災のワークショップを埼玉のほか、東京、神奈川でも行っている。

 スタッフの堀谷貴洋さんは「初めは仲間でキャンドルを持ち寄ってさいたま新都心でともした。きれいだったが、きれいだね、楽しかったねで終わらせるだけでなく、あの時と同じことが自分の身に、家族の身に降りかかった時に何ができるのかを考えるきっかけになれば、と多くの人に参加してもらえるイベントにしようと思った」と話す。「キャンドル作りのワークショップをしている人、地元のシンガー・ソングライター、地元の観光大使も務めるタレントさんなど多くの人に賛同や協力を頂き、続けられている」とも。

 当日は、被災地への思いを込めキャンドルを作ってともす「キャンドルタワー作り」(一部有料)、災害時に命を守るためにまず知っておきたいことを学ぶ「防災ミニワークショップ」などのほか、所沢在住のカメラマンが現地で撮った写真と震災のシンボルとなった大型漁船が打ち上げられた駅の駅名板の展示や、埼玉防災学習センター協力による「東日本大震災写真パネル展示」も行う。MCはさいたま市在住の女優坂口彩さんが務める。

 東口・南銀にある「酒味処(どころ)『串八丁』」が出店し、100%埼玉の食材で作る「ALLさいたまラーメン」やドリンクの販売もある。

 堀谷さんは、「あの日保育園児だった息子も小学生になった。息子を保育園に送ってから通行許可証を掲げて通行止めの東北自動車道を北上し、仮設住宅の建築の下見で訪れた南相馬で見た、原発の煙突、胸までドロに漬かって行方不明者を捜す自衛隊の皆さん、打ち上げられた船、仮設住宅、仮設の完成を心待ちにする人など、半日の間に見たあの風景、あの景色、あの表情が私の活動の原点。よかったらあなたの『あの日』『原点』の話を聞かせていただけたら」と呼び掛ける。

 開催時間は15時~20時30分。参加無料。防災ワークショップは15時30分~。

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