プレスリリース

【親の終活に関する意識調査】喪主経験者と未経験者で葬儀の費用感に差あり。物価高で半数以上が費用の節約を希望するも、6割が親と相談せず。3人に1人がすぐに親と終活の話をしたいと回答、災害を機に話した例も

リリース発行企業:株式会社エス・エム・エス

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株式会社エス・エム・エス(本社:東京都港区、代表取締役社長:後藤夏樹、東証プライム、以下「当社」)は、葬儀社紹介サービス「安心葬儀」(URL:https://ansinsougi.jp/)を提供しており、この度、60歳以上の親を持つ男女1,034人に、「親の終活に関する意識調査(2024年)」を実施しました。



調査の結果、葬儀費用については喪主経験の有無によって予算感に大きな差があることがわかりました。喪主未経験者の約4割は予算が分からないと回答しており、予算がイメージできた層の中では、喪主経験者・未経験者ともに51万円~100万円の予算が最多となりました。喪主経験者は概ね200万円程度までの予算をイメージしているのに対し、未経験者では101万円~150万円の予算を想定できている層が10%未満となるなど、経験の違いが表れています。葬儀費用については親の預貯金から捻出すると想定している層やわからないと回答する層が多く、子側が自分事として具体的に準備を始めておくという意識を持っていないと推測されます。

本年は物価高が話題となったため、その影響を調査したところ、物価高の影響で心配なことの1位は葬儀費用となりました。半数以上が葬儀費用を節約したいと回答し、そのうち葬儀の形式の変更や葬儀の規模・人数の縮小を検討したいとの回答がそれぞれ半数程度となりました。今後小規模な葬儀を望む声がより強まることが予想されます。物価高により葬儀の費用について心配している人は多く、かつ、親の預貯金から葬儀費用を捻出することを想定している人が多いにもかかわらず、費用の不安について親と相談している人は3人に1人となり、多くは具体的な相談をしていない状態であることもわかりました。今回は災害をきっかけとした終活への影響についても調査しました。約8割は特に何も行動に移していないことがわかりましたが、少数ではあるものの親と終活について話した、実家の様子を見に行った、墓じまいをした人などがいたことも確認できました。

本調査は4回目であり、過去の調査とも比較を行っています。2019年からの調査で年により増減はあるものの、本年は終活について「すでに十分に話せている」が過去最高の8.9%となりました。また、親と終活について話したい時期は「すぐにでも(33.1%)」が最多となるなど、終活について積極的に親と話している層や親と話したい層が増えた様子も伺えます。積極的に話をしている層が増えた一方で、「話したことはないが、話したいと思っている」は過去最低(34.3%)、「話したこともないし、今後も話すつもりはない」は過去最高(29.1%)となり、親の終活について積極的に行動している層と消極的な層に二極化しはじめた印象です。親と終活について話さない理由は過去3回の調査と同様に「切り出しにくい、話しにくい」が1位となりましたが、回答率は前回調査と比較すると2.8%減少しています。終活について話そうと思ったきっかけは「ニュースやメディアで終活のことを見聞きしたから」が最多となり、新型コロナウイルスの影響を示す項目は大きく減少しました。

終活という言葉がニュースやメディアで取り上げられるようになったことで、切り出しやすい環境が徐々に整っており、結果として親と終活について積極的に話をする人が増えている可能性が示唆されました。しかし、終活についてのエピソードでは、「終活について話すと親が怒る」、「話を聞いてくれない」といった声は未だに多くあります。物価高の影響などもあり子側が終活について不安を強く覚えていることもあるため、前向きな終活のためには親側が歩み寄る必要があるのではないかと考えられます。

【親の終活に関する意識調査(2024年)主な調査結果】
1.想定している葬儀費用は喪主経験の有無により感覚に差あり。喪主経験者は31万円~200万円までに回答が集中、未経験者では101万円以上の回答は少数
喪主経験者は「51万円~100万円(21.4%)」、喪主未経験者は「わからない(40.8%)」が最多となった。

2.葬儀費用の捻出は「親の預貯金(37.0%)」が最多
3人に1人が「わからない」と回答し、具体的なイメージが出来ていない様子も垣間見える。

3.物価高で値上がりが心配なことの1位は「葬儀費用(44.1%)」
次いで、2位「介護費用(39.3%)」、3位「入院費(36.6%)」、4位「高齢者施設入居代(33.8%)」という結果となった。

4.葬儀費用については半数以上が「節約したい」と回答。変更を検討したいものは葬儀形式や葬儀の規模、人数が上位
節約をしたくない層の意見としては「親の意向を尊重したい(42.6%)」が最多となった。

5.物価高による葬儀費用の不安について親と相談している人は3人に1人程度
物価高を不安に感じつつも、親との相談はしづらい様子が想像される。

6.災害をきっかけに終活について取り組んだことは「特に何もしていない」が約8割
少数ではあるものの「親と終活について話した」、「実家の様子を見に行った」、「墓じまいをした」などの行動に移す人が存在することもわかった。

7.親と生前話をしておきたいことは1位「介護の希望(37.2%)」、2位「葬儀(35.9%)」、3位「延命治療(34.1%)」
直近2回の調査と上位3つは変わらないものの、昨年とは介護の希望と葬儀の順位が逆転する結果となった。そのほか、昨年比では「延命治療」「相続財産/借金/保険」「遺産相続」「エンディングノート」「特にない」が増加した。

8.終活については「すでに十分に話せている」が過去最高の8.9%
「話したことはないが、話したいと思っている(34.3%)」は過去最低、「話したこともないし、今後も話すつもりはない(29.1%)」も過去最高となった。

9.親と終活について話したい時期は「すぐにでも(33.1%)」が最多
次点が「今年から来年にかけての年末年始(28.4%)」となり、話したいと考えている層は先延ばしにせずに話を進めようとしている様子が伺える。

10.親と終活について話さない理由は過去3回調査と同様に「切り出しにくい、話しにくい(39.6%)」が1位
前回調査の42.4%から2.8%減少し、終活について話すハードルは低くなっているものの、依然として話しづらい話題であることがわかった。

11.終活について話そうと思ったきっかけは「ニュースやメディアで終活のことを見聞きしたから(30.1%)」が最多
「新型コロナウイルスの影響で先々のことを考えたから(8.7%)」、「新型コロナウイルスの影響で帰省する頻度が下がったから(5.8%)」は大きく減少し、新型コロナウイルスの影響がかなり小さくなったこともわかった。

【終活についてのエピソード抜粋】
・親の希望通り、延命治療はせずに自然にみおくりたい(52歳女性)
・安心して最期が迎えられるように、保険など入ってお金の心配をなくしてあげたい(39歳女性)
・散骨してほしいと言われた(42歳女性)
・終活に関して親と話した際に、親が一番気にしていたのは葬儀にどれだけお金が掛かるのか?といったことばかりでそれ以外の話が全く聞けなかった事くらいしかエピソードがない。正直、自分自身も葬儀費用や坊さんに払うお布施等、具体的な必要金額が曖昧な部分もあり、親が心配するのも無理はないなと感じる(60歳男性)
・田舎の墓の改葬を進めています。息子の自分が墓地を探したり業者とやりとりしたりしていました。今はまだ財産分与などの話はしていませんが、いずれすると思います(45歳男性)
・しっかりとした樹木葬のサービス会社を探した(45歳男性)
・離れて暮らしているので、葬儀やお墓をどうするかで意見が別れた(49歳男性)
・本人の立ち入ったことに切り出すと腹を立て始めるので話にならない(59歳男性)
・話し合わなければならないのはわかっているが、先延ばしする自分のふがいなさが情けないです(63歳男性)
・親の親戚兄弟が順に亡くなったのをきっかけに親の希望、遺言を聞く過程で最後はどんな感じで亡くなっても親の希望する葬式、埋葬方法をしてあげることを兄弟で話し合った(68歳男性)


【調査概要】
・実施期間:2024年10月31日(木)~2024年11月2日(土)
・調査対象:60歳以上の親を持つ男女
・回答総数:1,034名
・調査方法:Webを使用したアンケート

【調査結果詳細】
1.想定している葬儀費用は喪主経験の有無により感覚に差あり。喪主経験者は31万円~200万円までに回答が集中、未経験者では101万円以上の回答は少数
Q.想定している葬儀費用の金額はどれくらいですか?(n=1,034)
喪主経験者は「51万円~100万円(21.4%)」、喪主未経験者は「わからない(40.8%)」が最多となった。



2.葬儀費用の捻出は「親の預貯金(37.0%)」が最多
Q.葬儀(お通夜、葬式など)費用は何から支払う想定ですか?(複数選択可)(n=1,034)
3人に1人が「わからない」と回答し、具体的なイメージが出来ていない様子も垣間見える。



3.物価高で値上がりが心配なことの1位は「葬儀費用(44.1%)」
Q.物価高で値上がりが心配なものを全て選んでください。(複数選択可)(n=1,034)
次いで、2位「介護費用(39.3%)」、3位「入院費(36.6%)」、4位「高齢者施設入居代(33.8%)」という結果となった。



4.葬儀費用については半数以上が「節約したい」と回答。変更を検討したいものは葬儀形式や葬儀の規模、人数が上位
Q.物価高で葬儀費用を節約したいと思いますか?(n=1,034)



Q.(節約したいと思う・どちらともいえないと回答した人への調査)葬儀費用を節約する場合、どんなところを節約しますか?(複数選択可)(n=933)



Q.(節約したくないと回答した人への調査)葬儀費用を節約しない理由はなんですか?(複数選択可)(n=101)
節約をしたくない層の意見としては「親の意向を尊重したい(42.6%)」が最多となった。



5.物価高による葬儀費用の不安について親と相談している人は3人に1人程度
Q.物価高による葬儀費用の不安について何か親と話をしましたか?(複数選択可)(n=1,034)
物価高を不安に感じつつも、親との相談はしづらい様子が想像される。



6.災害をきっかけに終活について取り組んだことは「特に何もしていない」が約8割
Q.地震や豪雨などの災害をきっかけに、親の終活について何か取り組んだことはありますか?(複数選択可)(n=1,034)
少数ではあるものの「親と終活について話した」、「実家の様子を見に行った」、「墓じまいをした」などの行動に移す人が存在することもわかった。



7.親と生前話をしておきたいことは1位「介護の希望(37.2%)」、2位「葬儀(35.9%)」、3位「延命治療(34.1%)
Q.あなたの親と生前に話しておきたい事を全てお選びください。(複数選択可)(n=1,034)
直近2回の調査と上位3つは変わらないものの、昨年とは介護の希望と葬儀の順位が逆転する結果となった。



そのほか、昨年比では「延命治療」「相続財産/借金/保険」「遺産相続」「エンディングノート」「特にない」が増加した。



8.終活については「すでに十分に話せている」が過去最高の8.9%
Q.親の「終活」についての会話状況で、あなたに当てはまるものはどれですか?(n=1,034)
「話したことはないが、話したいと思っている(34.3%)」は過去最低、「話したこともないし、今後も話すつもりはない(29.1%)」も過去最高となった。



9.親と終活について話したい時期は「すぐにでも(33.1%)」が最多
Q.(親と終活について話したことがある人・話したことはないが、話したいと思っていると回答した人への調査)親の「終活」についていつ頃話したいと思いますか?(複数選択可)(n=605)
次点が「今年から来年にかけての年末年始(28.4%)」となり、話したいと考えている層は先延ばしにせずに話を進めようとしている様子が伺える。



10.親と終活について話さない理由は過去3回調査と同様に「切り出しにくい、話しにくい(39.6%)」が1位
Q.(親と終活について話したことがない人・十分に話せていないが、今後話す必要はないと思うと回答した人への調査)「終活」について、あなたの親と話し合っていない・話し合わない理由を教えてください。(複数選択可)(n=692)
前回調査の42.4%から2.8%減少し、終活について話すハードルは低くなっているものの、依然として話しづらい話題 であることがわかった。



11.終活について話そうと思ったきっかけは「ニュースやメディアで終活のことを見聞きしたから(30.1%)」が最多
Q.(親と終活について話したことがある人・話したことはないが話したいと思っていると回答した人への調査)親の「終活」についてあなたの親と話そうと思ったきっかけはなんですか?(複数選択可)(n=733)
「新型コロナウイルスの影響で先々のことを考えたから(8.7%)」、「新型コロナウイルスの影響で帰省する頻度が下がったから(5.8%)」は大きく減少し、新型コロナウイルスの影響がかなり小さくなったこともわかった。



■「親の終活に関する意識調査(2024年)」の詳細はこちら
URL:https://ansinsougi.jp/p-371

■過去の「親の終活に関する意識調査」はこちら
2023年:4月から始まる相続登記義務化の認知は2割と低調、相続不動産について親と話し合ったことがある人も2割どまり。6割超が相続について不安ありと回答し、不安なこと1位は「相続税」~親にやっておいてほしい終活は1位「相続財産について」~(2024年2月2日)
URL:https://www.bm-sms.co.jp/news-press/prs_20240202_ansinsougi_research/

2022年:親と終活について話したいと思っている人は約4割 話すきっかけはニュースの影響が最多、日常会話が対話の鍵~親と生前に話しておきたいことベスト3は、1位「介護」2位「葬儀」3位「延命治療」~(2022年3月22日)
URL:https://www.bm-sms.co.jp/news-press/prs_20220322_ansinsougi_research/

2019年:7割が毎月親と連絡を取る一方で、親と「終活」について話したことがない人は約6割。子側はきっかけに悩む傾向~親と生前に話しておきたいことベスト3は、1位「葬儀」、2位「相続財産」、3位「納骨・お墓」~(2019年12月19日)
URL:https://www.bm-sms.co.jp/news-press/prs_20191219_ansinsougi_research/

【「安心葬儀」について】
葬儀のスタイル、予算、宗派など、希望条件に合う葬儀社を紹介しています。葬儀の基礎知識、独自収集の調査データといったコンテンツも提供しています。
URL:https://ansinsougi.jp/

【株式会社エス・エム・エスについて】
2003年創業、2011年東証一部上場、2022年4月より東証の市場区分変更によりプライム市場へ移行。「高齢社会に適した情報インフラを構築することで人々の生活の質を向上し、社会に貢献し続ける」ことをミッションに掲げ、「高齢社会×情報」を切り口にした40以上のサービスを開発・運営しています。
名称:株式会社エス・エム・エス
所在地:東京都港区芝公園2-11-1住友不動産芝公園タワー
代表者:代表取締役社長 後藤夏樹
会社設立:2003年4月
資本金:25億5,172万円(2024年3月31日現在)
従業員数:連結4,188人、単体2,754人(2024年3月31日現在)
事業内容:高齢社会に求められる領域を、医療・介護/障害福祉・ヘルスケア・シニアライフと捉え、価値提供先であるエンドユーザ・従事者・事業者をつなぐプラットフォームとしての情報インフラを構築し、40以上のサービスを展開
URL:https://www.bm-sms.co.jp/

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