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さいたまの焼き菓子店が2周年 住宅街の「隠れたおやつやさん」目指す

店主の高橋瑠香さん

店主の高橋瑠香さん

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 さいたま市立宮前小学校近くの焼き菓子店「L.H Kitchen(エルエイチキッチン)」(さいたま市北区日進町1)が9月20日で2周年を迎える。

菓子のカウンター

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 2022年に受注生産のネットショップとして営業を始めた同店。店主の高橋瑠香さんが幼少期から独学で研究してきたレシピで季節感のある素朴なお菓子を届けてきた。並行して自宅のリフォームを進め、2023年に実店舗をオープン。販売スペースのカウンターや壁、店の看板など、床以外の部分は高橋さん自身がDIYで製作したという。

 高橋さんが一人でレシピを見ながらお菓子作りを始めたのは7歳のころ。自分で作ったものを、当時通っていた教会に持って行き、料理の専門家たちに感想をもらっていた。高橋さんは「アドバイス通りに作ると、本当によりおいしくなる。子ども心にもそれが楽しかった」と振り返る。中学生になると、各国の家庭的な菓子を本で調べたり、多種多様な粉を購入して作って味を比べたり、材料の配合や混ぜ方を変えて違いを研究したりするなどして、自分がおいしいと思うオリジナルレシピを見つけてきたという。

 店頭に並べる商品は常時10種類前後。「パティスリーではなく『おやつやさん』。子どものお小遣いでも購入できるものを準備したい」と高橋さんは話す。マフィン(200円~)やカヌレ(250円)のほか、9月の月替わり商品は「いちじくのサブレ」「くるみのサブレ」(各220円)、「パレ」(200円)、「くるみといちじくのフリアン」(250円)。旬の素材を使った日替わり商品(焼き菓子150円~またはゼリー・ムース200円~)も用意する。クッキー缶(予約制、1,800円~)、デコレーションケーキ(予約制、15センチ1,800円~)や出張レッスン(材料費別、5,000円~)も受け付ける。「ケーキのスポンジ」「クリーム」単品の販売にも対応可能。サービスとして、警察官や自衛官対象の「ミリタリー&ポリスディスカウント」(会計から10%引き)を常時実施しており、9月はオープン記念月間として会計から5%を値引きしている。

 高橋さんは「オープン準備期間中、足に大けがをするなどアクシデントもあり、開店当初は十分な宣伝ができなかった。数カ月は閑古鳥状態だったが、徐々に地域の方に立ち寄ってもらえるようになった。製造から販売まで一人で行っているため、定休日も下準備で忙しいが充実している。『こんなフレーバーが食べてみたい』『あの国のお菓子を食べてみたい』など、気軽に相談してもらえるような、お客さまに寄り添える店にしていきたい」と意気込む。

 営業時間は11時~19時。月曜・火曜定休。

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