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さいたま・青葉園で樹齢700年のフジ満開 夜はライトアップも

樹齢700年とされる埼玉県指定天然記念物のフジ

樹齢700年とされる埼玉県指定天然記念物のフジ

 推定樹齢700年とされる埼玉県指定天然記念物のフジが現在、民間墓地公園「青葉園」(さいたま市西区三橋5)で満開の時期を迎えている。藤棚から垂れ下がる満艦飾(まんかんしょく)のような花房を見に連日、大勢の市民が訪れている。

1.5メートルほどに伸びるという花房

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 青葉園正門にある、1953(昭和28)年に指定された県指定天然記念物のフジは3本。いずれも幹回りが2メートルを超える巨木で、それぞれに設置した藤棚に枝を這(は)わせ、満開時には1.5メートルほどの花房が滝のようにしだれる。青葉園によると、年ごとに開花時期が早まっており、今年は昨年より1週間ほど満開の時期が早い。青葉園事務局長代理の芳賀将吾さんは「20日には満開を迎えた」と話す。

 埼玉県内でも屈指の花の名所である「青葉園のフジ」の魅力を高めようと、同園は2024年にライトアップを始めた。今年は4月17日・18日・24日・25日の4日間を設定し、夕方から21時まで点灯する。今年初めての取り組みとして、25日17時からバイオリニストの成澤幸央さんによるコンサートも開く。

 川越から家族と一緒に祖父の墓参りに来たという岩井雅美さんは年数回来園している。「おじいさんには申し訳ないけれど、この時期はフジを見るために来ているような感じ。今年は少し早いようだが、きれいなフジを存分に楽しめた」と話していた。

 青葉園は戦後初の民間墓地公園として1957(昭和32)年に開園し、園内には約2万3000基の墓がある。園内整備には多くの職員が携わっているが、フジの管理は青葉園環境整備課長・玉井康さんの下、鎗田信幸さんをリーダーとする植木チームを結成して年間を通して手入れをしている。玉井さんによると、記念物のフジ1本に「木のガン」ともいわれる「根頭癌腫(がんしゅ)病」が見つかり、樹木医の指導を受けながら対応に当たっているという。玉井さんは「樹齢を重ねた貴重なフジ。今年だけ良ければいいのではなく、数年後を予測しながら枝の剪定(せんてい)、肥料や水の管理などをしている」と苦労の一端を明かす。

 フジのライトアップは園の職員が裏方として支えている。植木チームの一員でもある小森谷将司さん、新澤郁哉さんは「花の咲き具合、花房の垂れ具合を見ながら照明の角度、距離などを毎日微妙に調整している」という。「昼間のフジとは違った幻想的な光景を大勢の人に見てほしい」と話す。

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