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フェイスブックや地域の「つながり」で生まれた竹炭で大宮公園の桜を再生

竹炭を土にすき込み土壌改良を行い、桜の再生を図る桜守の活動

竹炭を土にすき込み土壌改良を行い、桜の再生を図る桜守の活動

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 フェイスブックや地域の「つながり」から生まれた竹炭が桜の名所として知られる大宮公園の桜の再生のために使われることになり、ボランティアによる作業が行われた。

アートフルゆめまつりでの竹灯籠の様子(関連画像)

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 つながりの初めは、大宮駅周辺で毎年春先に開催されているアートイベント「アートフルゆめまつり」。同イベントでは毎年、近くの竹林の保全を目的に竹を切り出し、竹灯籠の企画を行っている。しかし、4トントラック1杯分もある竹の処分に、副会長の加藤久美子さんは毎年頭を悩ませていた。

 そのことをメンバーがフェイスブックに投稿したところ、経験者らを中心に「竹炭を作らないか?」という提案が数人から寄せられ、市内の環境保全活動を行っている市民団体「さいたま市環境会議」が引き受け手となり竹炭作りが行われることになった。

 竹炭作りに際しては、地域のつながりで竹の保管場所と焼き場所も確保。昨年6月・7月に2度にわたって行われた炭焼きには延べ50人ほどが参加し、計8袋もの竹炭が完成した。

 完成した竹炭を地域で使いたいと、その利用方法を模索していたところ、大宮公園での桜守ボランティアの活動で同園の桜を再生するための土壌改良材として使うことが決まった。

 1月27日に行われた桜守のボランティア作業には十数人が参加。「つながり」で生まれた竹炭を、桜の木の下に掘った穴に次々と埋めていった。桜守ボランティアからは「皆さんに作ったいただいた竹炭を桜の再生に使わせていただき本当にありがたい」などの声が聞かれた。一連の企画に携わった「さいたま市環境会議」副会長の安部邦昭さんは「今回、出会いによって地域のさまざまな活動をリレーして、竹はまた地域の土へと帰っていくことができた。理想的なつながりができて、とてもうれしい」と話す。

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