さいたま新都心のショッピングモール「コクーン新都心」が9月3日、来春にも新商業施設「コクーン2」「コクーン3」を順次開業し現存施設を含むエリア全体の名称を「コクーンシティ」とすると発表した。運営は片倉工業(東京都中央区)。
さいたま新都心の東側の広大なエリアが、新施設や大規模なリニューアルによって、新たな商業エリア「コクーンシティ」に生まれ変わる。これまでの「コクーン新都心」は「コクーン1(ワン)」と名称変更、建設中の新施設が「コクーン2(ツー)」、現在はイトーヨーカドーが入っている施設が「コクーン3(スリー)」となり、総営業面積7万3000平方メートルの巨大商業エリアとなる。
コクーンシティとしての展開について、安田支配人は 「コクーン新都心は、30代女性層をメインターゲットにしてきた。コクーンシティへの展開に伴い、従来の女性をターゲットとした施設から、男性やシニア層、ファミリー層など、さらに幅広い年代層の多くの人が行き交うまちになる」と説明する。新駐車場棟とコクーン2の屋上駐車場を新たに追加し、全体で3000台分の駐車場を確保することで、「駅前と郊外の両面を持ち合わせる商業エリア」をアピールする。
注目は現在建設中のコクーン2。来春の開業を目指して建設中の同施設は、営業面積約3万3000平方メートル、地上3階建てとエリア内で最も広く、大きく口を開いたガラス面、大きな吹き抜けのある空間が特徴。「生活に彩りを加える『ライフクリエーション』」をコンセプトに、1階は隣接地から移転するイトーヨーカドーやレストラン、2階はカップルやファミリーなどをターゲットとしたカジュアルファッション、3階はキッズやファミリー向けの「ことサービス」や趣味系のテナントを配置。屋外には、常設ステージを備えた広場のほか、地元の特徴ある店舗を誘致する。
現在イトーヨーカドーが営業するコクーン3には、家電量販店を中心とした店舗に衣替え。2015年秋のリニューアルオープンを目指す。また、コクーン1は3分の2のテナントについて入れ替えや区画移動、改装といったリニューアルを予定している。
安田支配人は「弊社は、1901年に大宮に製糸工場を移転して以来、この地で商売をさせていただいてきた。人が出会い、つながることで成長する、人の温かさや心地よさを感じることができる街を目指したい」と意気込む。