「さいたま市から世界に通用する映画を」と、岩槻を中心に制作されている映画「街をみる」の資金調達のためのクラウドファンディングの締め切りがせまっている。

さいたま岩槻映画「街をみる」主演の前田希美さん、細田善彦さん

　4月上旬に開催された「岩槻映画祭」の特別プログラムとして、制作された映画。主な出演者は埼玉県出身の女優前田希美さん、細田善彦さん、李千鶴さん、村田綾さん、市原朋彦さん、大嶋守立さん、さいたままんぞうさんなど。監督は川本直人さん、脚本はさいたま市出身の島村和秀さん、プロデューサーは吉永篤史さんが、それぞれ務めている。

　ストーリーは犬、恋人、マイホーム、それぞれ何かを探す家族が探し物を巡って生きる意味を問い直す物語。主演の前田さんは現在も埼玉在住。ロケ地は岩槻中心と地域に根差した映画となっている。

　同プロジェクトは行政からの補助金を受けておらず、市民からの支援を募るためクラウドファンディングを活用し、ウェブ上で支援金を受け付けているが、「締切まであと8日とせまっており、達成まで10％不足している」と吉永さんは説明する。

　「資金調達が達成できたら、7月上旬に東京国際映画祭の公募に向けて仕上げを早める原動力になる」という。

　「撮影自体は終了したが、楽曲作成や編集など仕上げに予算がかかる。もし100%達成しそれ以上の額に達したならば、さらに海外字幕版を制作したり、スタジオでの仕上げをしたいと考えている。市民の手作り映画で世界を目指す、夢のあるプロジェクトの実現にご協力を頂ければ」と呼び掛ける。「少額からでも歓迎なのでぜひ」。

　支援額に応じたリターン品として、スタッフエンドロールへの名前掲載や主演のサイン入り台本。限定のフォトブック、スタッフとして完成試写会への招待などを用意している。

　クラウドファンディングの受付は5月30日まで