さいたま市初の地産クラフトビールを提供する「氷川ブリュワリー」(さいたま市大宮区高鼻町1)が8月6日、開店2周年を迎える。
「自分の生まれ育った地域を誇れる名産品作りをクラフトビールで実現していきたい」という思いから2014年、代表の菊池俊秀さんがクラフトビールの製造販売を事業化した。
もともとカメラメーカーの技術職として働いていた菊池さんは「自分の好きなものは自分で作ってみたくなる」と趣味でビールの醸造に取り組んでいたが、生まれ育った大宮駅東口から大型商業施設撤退後、まちが衰退していくのではないかと仲間たちと危惧しまちおこしを決意。自らの体験で得たレシピを生かしたクラフトビールを造ろうと決め、「さいたま市ニュービジネス大賞2013」に応募すると「コミュニティビジネス賞」を受賞。事業化にこぎ着けた。
2周年に当たり、さいたま市農業政策部の協力を得てホップを栽培し、北区の「市民の森」にある市の試験農園で刈り入れを行った。菊池さんは「ホップは土壌により香りや苦みが変わる。地域を支え、地域に支えられる、人とのつながりをつくっていく地域密着型のクラフトビール事業として、今後はホップの栽培もさいたま市で行い地産地消となれば」と話す。
8月6日には2周年記念パーティーを開催。市民の森で摘んだホップを天ぷらにして提供するほか、同店で過去最多となる16種類のクラフトビールを提供する。開催時間は18時~21時。参加費は、事前予約=2,000円、当日=2,500円(軽食とハーフパイントのクラフトビール1杯込み)。詳しくはフェイスブックページを参照。
同店の営業時間は、平日17時30分~22時30分。土曜日16時~22時30分。日曜・祝日16時~20時。