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岩槻の新作人形、外国人向け商品展開へ 「かわいさ・ゆるさ」コンセプトに学生と開発

「かみしもどーる」。 願い事によって衣装や小物、ポーズが異なる

「かみしもどーる」。 願い事によって衣装や小物、ポーズが異なる

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 岩槻人形協同組合(岩槻区本町5)が今年6月に発売開始した新作人形「かみしもどーる」の海外版「kamishimo doll」が11月23日~25日に、羽田空港国際ターミナルで展示・販売される。

元祖裃雛(右)とかみしもどーる(良縁祈願)

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 岩槻人形の元祖といわれる「裃雛(かみしもびな)」の現代風アレンジをコンセプトに、文京学院大学の学生らと共同開発したもの。2016年から約2年の構想期間の末、今年6月に完成・販売開始した。

 2020年2月に岩槻区内に開館する「岩槻人形博物館」や東京オリンピックの開催を踏まえ、職人の技が詰まった伝統工芸品の魅力を外国人にも発信することを目的に開発を進めたという。制作技法は、元祖の裃雛と同じ着せ付け技法で、「オリジナル(good fortune)」「健康祈願(good health)」「学業成就(academic achievement)」「仕事運祈願(success of business)」「良縁祈願(success of love)」(各1万1,800円)の5種類を展開。目を閉じてうつむき加減の姿勢が特徴で、種類に沿った衣装や小物を身に着けている。

 海外版には、同人形の説明や、各人形の特徴などを英語で紹介したしおりを添えて販売する。同組合理事長の新井久夫さんは「かわいらしさや、ゆるさという点では、日本のアニメやフィギュアなどが競合になるかもしれないが、江戸時代から脈々と伝わった職人の技術・技法を用いて完成した人形として広く知ってもらえれば。学生のフレッシュな意見を取り入れた新しい世界観を、外国人のみならず多くの方に知ってほしい」と話す。

 羽田空港国際線ターミナル5階お祭り広場で開催される「関東ブロック伝統的工芸品展2018」の会場内で展示・販売する。開催時間は、23日=11時~18時、24日=10時~18時、25日=10時~17時。飛行機利用者以外も来場可。

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