さいたま市の体験農園まえしぼファーム(さいたま市桜区塚本東耕地)が今年から、収穫体験イベントを開催する。
家族で野菜を収穫する楽しさを体験してほしいと、空いていた土地を活用して企画された同イベント。参加者は自分で畑の中に入り、季節の野菜を収穫し持ち帰ることができる。
野菜は青首大根、長崎の秋ジャガイモのデジマ、サツマイモの紅あづま、サニーレタスの4種。青首大根は甘みがあり、おでんから切り干し大根まで幅広く使える。デジマは程よく煮崩れしやすく、肉じゃがやカレーによく合う。紅あずまは繊維質が少なく甘みが強いのが特徴で、ふかし芋や焼きいもだけでなくお菓子の材料としても使える。彩りがよく、苦みが少ないサニーレタスはサラダに合う。
まえしぼファームの高野博明さんは20年前から同地区で米農家となり、埼玉県から特別栽培米の認定を受けたオリジナルブランド米「神子田米」を育てている。野菜作りを始めたのは10年前で、安全性にこだわり無農薬で栽培するほか、希望者に土地を提供し野菜作りができる体験型の農園にした。
収穫体験イベントの公募は今回が初めて。高野さんは同イベントについて、「子どもたちが野菜がどう作られているか知らない時代なので、収穫を楽しみながら、作物がどのような場所でどのように育つか学んでほしい」と話す。「忙しい家族にも手軽に楽しく体験してもらえれば」とも。
イベントは10月下旬~11月末まで申し込みがあり次第随時開催、作物が無くなり次第終了。料金は1,000円。申し込みは電話でまえしぼファーム(高野さん、TEL 090-3472-9700)まで。