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平成30年間のニュースを100組の「変わり雛」で回想 さいたま人形の東玉で

「消費税・1円玉モテモテ雛」(1989年=平成元年)と戸塚社長、稲垣さん

「消費税・1円玉モテモテ雛」(1989年=平成元年)と戸塚社長、稲垣さん

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 平成の30年間を「変わり雛(ひな)」で振り返る展示が現在、人形の東玉総本店(さいたま市岩槻区本町1)で開催されている。

「妖怪もびっくり!ゲゲゲの酷暑雛」(2010年=平成22年)(関連画像)

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 岩槻駅東口前に本店を構える人形の東玉は、その年の最も印象に残った出来事を全国から一般公募し、それらをモチーフに「変わり雛」を製作している。今回は年号が変わる節目の年に、平成元年から平成30年まで、各年の上位3位までの「変わり雛」を一堂に公開している。

 政治ネタからスポーツニュースまで、その年の話題となった多種多様な「変わり雛」が4階の展示室に100組公開されている。同社の戸塚大介社長は「時代を記録してきた変わり雛を見て、平成の思い出を振り返りながら思い思いに楽しんでもらいたい。新たしい年号に向けて、夢や希望をもってもらえれば」と話す。戸塚社長がもっとも印象に残る雛は平成元年の「消費税 1円モテモテ雛」。「それまでなかった消費税が始まったという平成を象徴する出来事。『雛』とはいえもはや人でもないが」とほほ笑む。

 年号順に解説付きで並べられた「変わり雛」からは、時代の推移を目で楽しむことができる。平成の前半は、「おだまり!普賢岳雛」(1991年=平成3年)、「がんばろう神戸雛(阪神淡路大震災)」(1995年=平成7年)、「少年少女事件簿 O-157に負けないぞ雛」(1996年=平成8年」、「東海村臨界事故雛」(1999年=平成11年)など、自然災害や、病気、事故などの話題も多い。

 ここ数年は、「北京オリンピック金メダルキタ~雛」(2008年=平成20年)、「サムライブルー大健闘雛」(2010年=平成22年)、「月食じゃないよ金環日食OK雛」(2012年=平成24年)、「ノーベル物理学賞 青色LED雛」(2014年=平成26年)、「平成の歌姫 ありがとう 安室ちゃん」(2018年=平成30年)などスポーツ界、学術界、芸能界の活躍など、明るい話題が多い。

 平成を通じて「おめでとう皇太子さま・雅子さまご成婚雛」(1993年=平成5年)、「愛子さまご誕生雛」(2001年=平成13年)、「祝いご結婚 清子さん雛」(2005年=平成17年)、「悠仁さまご誕生雛」(2006年=平成18年)など皇室の話題の人気は高い。

 戸塚社長は「スポーツの話題では、年が増すごとに国内の大会だけではなく世界で活躍している人が増えていることが感じられ、日本人の頑張りがうれしい」と話す。広報担当の稲垣隼人さんは、「どの年代の方が見に来ても楽しめる。こんな出来事があったねと家族で思い出すのも楽しい。小中学生にとっては平成の時事問題を目で見て学べる機会にもなるかも。これだけの数の雛を展示する機会はしばらくないので、見に来ていただけたら」と呼び掛ける。

 営業時間は10時~18時。入場無料。写真撮影可。3月10日まで。「変わり雛」の販売は行っていない。

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