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大宮よしもと劇場で児童向け「芸人寺子屋」 所属の高校数学教師が授業

笑いにあふれる授業風景

笑いにあふれる授業風景

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 「学校では教わらない勉強の楽しさ」をお笑い芸人が「先生」となり地域の小学生に伝える「芸人寺子屋」が4月25日、大宮ラクーンよしもと劇場(さいたま市大宮区宮町1)で開校した。

前に出て元気いっぱいに答える児童(関連画像)

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 大宮駅東口の大宮ロフト跡に2014年7月にオープンした同劇場。平日は「大宮ネタとトークライブ!」「大宮とりおの日」「大宮夜ネタ」など芸人プロデュースの企画ライブを中心に、お笑いを気軽に楽しむ企画、週末はテレビなどで活躍する芸人による寄席公演や一日イベントを中心に公演している。そのほか、ご当地芸人「大宮セブン」を中心に地域のイベントへの出張ライブなど、地域密着で活動している。

 芸人寺子屋では同社所属の高学歴タレントや教員免許を保持しているタレントが教員となり、近隣の小学2~4年生を対象に45分間の「授業」を行うことで、地域の課題でもある学力格差や勉強嫌いの子どもたちを減らし、学ぶことの面白さを感じてもらうことを狙いとする。

 初授業はタカタ学園のタカタ先生が担当。現役の高校数学教師も務めるタカタ先生が「数字の成り立ち」を笑いを取りながら説明。参加した6人の児童は、質問に答えたり、前に出て黒板で答えを示したりするなど、参加型の授業に終始笑顔で元気いっぱいに学んだ。

 大宮区の小学2年生・島嵜柚月くんは授業で教わった古代の数字について、「あれが数字だったらドリルが大変で面倒くさくなって困る」と驚いた様子で、同じく大宮区の小学2年生の女児は「算数のことを知りたいと思ってきた。すごく楽しかった。また他の授業も受けたい」と楽しそうに振り返った。

 タカタ先生は「記号や単位の成り立ちを説明することで、数字や算数に興味を持ってもらうきっかけになれば。今日参加してくれた児童の皆さんが算数を、より好きになってもらったら成功」と話す。「参加した小学生、保護者の方、記者の皆さん、みんなに盛り上げてもらった。よしもとの社員だけしれっとしていたのはおかしい」とツッコミも忘れなかった。

 次回は5月15日、〇〇(まるまる)渡辺先生が国語の授業を予定している。授業時間は16時15分~17時。参加は無料だが申し込みが必要。

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