ベテラン国語教諭が教える「マジカル読書感想文講座」が7月31日、大宮の「貸会議室6F」(さいたま市大宮区宮町1)で開催された。主催はチエモ。
同会議室の運営会社で同じビルの「コワーキングスペース7F」も運営するコミュニティコムの教育サービス「チエモ」が小学校3~6年生を対象に行う夏休み特別企画。
講師はさいたま市で20年以上国語教諭・司書教諭を務め、現在は鴻巣の中学校で初任者指導や国語教育に携わる小谷野弘子さん。これまで多くの読書感想文を読んできたという小谷野さんは「今回の講座を受けることで、読書感想文が、夏休みの宿題として負担にならないようにしたい。本を読むのは好きだけれど、書くのは苦手という子の背中を押したい」と力を込める。
1回目は、読書感想文の書き方、本の選び方、読み聞かせ、本の読み方をレクチャー。絵本「かべの むこうに なにが ある?」の読み聞かせも行う。小谷野さんは「本を選ぶのが一番大事。まずは自分が感動する本、楽しかったと思える本で書いてほしい」と話す。
この日は、さいたま市から10人の児童が参加。児童らは講義の後、選んだ本の心に残った部分や気になる部分に付箋を貼り、メモをしながら本を読み進めていく。小谷野さんは本の選び方やメモの仕方など、参加児童一人一人の思いを引き出すように話し掛け、褒めながら巡回指導を行う。
参加した小学6年生の髙田あゆ子さんは「作文は苦手だけれども、小谷野先生が用意してくれたプリントやヒントを使って、今年は自分も書けそう」と笑顔を見せる。同じく小学6年生の山田夕衣凪さんは「本にメモをし、心情を捉えて分かりやすく書くことが大切だと思った」と話す。小学4年生の小林拓朗さんは「本の主人公と比べて、自分が思ったことを書くなど、今日たくさんアドバイスをもらったから、次の講座も楽しみ」と明るく答える。
8月22日に行う第2回では、宿題として出されたワークシートを元に感想文の構成を考え、題名や書き出し、最後のまとめ方を教える。下書きまで終わらせ、後は家に帰り自分で清書すれば読書感想文が完成するよう指導する。