さいたま西の荒川堤防で元旦、多くの人が地平線にのぼる初日の出を迎えた。
荒川の羽根倉橋(さいたま市桜区)から上流側では現在、総延長約17キロに渡って、堤防を約4メートルかさ上げする工事が行われている。工事は橋梁部を除き、堤防の河川側に幅を拡げた上で、約4メートルかさ上げしている。さいたま市西区三条町付近ではすでに工事は完了し、条里遺構の残る田んぼの向こうに大宮からさいたま新都心のビル群や東京スカイツリーなども見える、見晴らしの良い場所として知る人ぞ知るスポットとなっている。
元日の早朝、霜が降りて真っ白になった堤防の上には、近隣を中心に続々と人々が集まり、堤防上には人々の列が数百メートルにわたって連なった。やがて地平線から日の出を迎えると、あたりからは静かな歓声が沸いた。
西区からきた家族連れの小学2年生の男の子は「寒かったけど、初めて日の出を見られてよかった」と満足そうに話した。