![盛り上がりを見せるライブ](https://images.keizai.biz/omiya_keizai/headline/1375861756_photo.jpg)
今年で7回目となる「FUNKY NIGHTチャリティーライブ」が、三井のリパーク大宮駅東口第5駐車場で8月1日に開催された。
「きっかけは自分が楽器を買った、という単純なものだった」と話すのは、バー「スパークリングハーツ」オーナーでもあり、発起人の立澤誠さん。長く大宮で商売をしていたこともあり、地元のイベントにも積極的に関わってきた立澤さんは、地元の絆を感じると同時にある種の閉塞(へいそく)感が気になっていたという。
そんな中で目を付けたのが、毎年8月1日・2日に行われる夏祭り。毎年、盛大に行われているものの、地元や商店街の賑(にぎ)わいとの距離を感じていることを周囲に相談したところ、楽器の話も相まって常連を中心にバンドを結成し、チャリティーライブを開くアイデアが生まれた。
会場となる地元の駐車場オーナーや周辺の住民、地元自治会などへも事前に相談し理解を求め第1回の開催にこぎ着けたが、伝統ある祭りの期間中に新たなイベントを行うことに対する反発も多く、「店の利益のためにやっている」という心ない話が出ることもあった。しかしそんな話も、根気強い対話を続け、回を重ねるごとに消えていったという。
最初は1バンドのみだった出演者も徐々に増え、今では毎回5、6バンドが出演し、出演者が交代で運営していた売店も、昨年からは周辺の店舗が出店して営業。当初関係者十数名だけだった観客も、会社帰りのサラリーマンを中心に多くの一般客が訪れるようになった。
「次の課題は運営の組織化。このイベントだけでなく、地元の中心になるような新たなリーダーが育ってくれれば」。無事終了の余韻もそこそこに、立澤さんの思いとともに来年の開催に向けた準備が始まる。
なお当日のチャリティー募金は、埼玉新聞社を通じて東日本大震災の被災地に送られるとのこと。