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全国初の公立人形専門博物館「さいたま市岩槻人形博物館」開館へ 5000点所蔵

さいたま市岩槻人形博物館外観パース画像

さいたま市岩槻人形博物館外観パース画像

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 さいたま市岩槻に2020年2月に開館する「さいたま市岩槻人形博物館」(さいたま市岩槻区本町6)の概要を紹介する発表会が11月25日、ロイヤルパインズホテル浦和(浦和区仲町2)で行われた。

林館長、山田さん、是澤教授=全国初の公立人形専門博物館「さいたま市岩槻人形博物館」開館へ

 ひな人形をはじめとする人形工房が多くあり、「人形のまち」として知られる岩槻に日本初の公立の「人形専門博物館」が誕生する。

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 発表会では清水勇人さいたま市長、同博物館・林宏一館長のあいさつした後、同館開設準備室・川田泰則室長から施設の説明のほか、評論家の山田五郎さん、大妻女子大学・是澤博昭教授によるトークセッションも行われ、日本の人形文化の位置付け、魅力、特異性などについて議論しつつ、同博物館への期待を話した。

 同博物館は鉄筋コンクリート1階建て、延べ面積は2029.07平方メートルのうち、3分の1が展示室、残りがミュージアムショップ、カフェ、収蔵室などとなる。

 所蔵品としては、人形玩具研究科、日本画家として活躍した西澤笛畝さんのコレクションを主に、5000点以上の人形関係資料を収蔵する。林館長は「公立の博物館が開館するときには、コレクションで苦労することもあると聞くが、当館では、岩槻人形共同組合の方々、市民のご協力などもあり、長い準備期間を経て多くの優れたコレクションが収蔵できている。年に4回ほどの企画展を通じ、順次紹介していく予定」と話す。

 同博物館には、修理修復のための専門部門を独立して設置する。人形は脆弱(ぜいじゃく)な材料で作られていることも多く傷みやすいという。林館長によると「収集したあるものの中にも傷んでいるものもある。専門家に依頼し修復を進めている」という。「全国の人形を修理修復できる人形文化の総合・修理センターのような活動をしていけたら」とも。

 林館長は「多くの人に見ていただいて、あらためて日本の人形の魅力を感じていただきたい。若い人にも興味を持ってもらえるような企画を考えているので、幅広い年代の来館をお待ちしている」と呼び掛ける。

 開館を記念し、開館記念企画展「開館記念名品展」を3期に分け開催する。第1期は、2020年2月22日~4月12日「開館記念名品展Ⅰ 雛人形と犬筥(いぬばこ)・天児(あまがつ)・這子(ほこ)」を予定している。

 同敷地に「にぎわい交流館いわつき」も同時開館する。岩槻の歴史および文化の発信、産業および観光の拠点として、土産を扱うショップ、岩槻特産品を使ったメニューを提供するカフェを開設、ワークショップやクラフトルームでのものづくり体験などの企画も予定している。

 開館時間は9時~17時。月曜休館。入館料は、大人=300円、高校生・大学生・65歳以上=150円、小中学生=100円。展覧会により観覧料が異なる場合がある。

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