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大宮のCD店が音楽コミュニティー通じCD作成 「音楽業界を根底から変えたい」

モア・レコーズの橋本さんと穴原さん

モア・レコーズの橋本さんと穴原さん

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 大宮駅東口にあるCD店「more records(モア・レコーズ)」(さいたま市大宮区仲町2、TEL 048-677-0862)が現在、音楽コミュニティー「モアレコラボ」第1弾プロジェクトに取り組んでいる。

店内にびっしり並ぶCD=大宮のCD店が音楽コミュニティー通じCD作成

 大手CDショップに勤めていた橋本貴洋さんと穴原由紀子さんが「音楽好きな人だけではなく、いろいろな人にすてきな音楽を届けたい」と8年前にオープンした同店。店に置いてある全CDが試聴できるほか、インストアライブを開くなど「音楽に詳しくなくても気軽に立ち寄ってもらえるような」店作りを心掛けている。

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 2018(平成30)年11月から始めた「モアレコラボ」はフェイスブックの非公開グループを使い情報交換する音楽コミュニティー。会員同士の情報交換、モアレコから非公開情報やそこだけで聴ける音源を出すこともあるという。現在会員は約80人。「お店で言えないことや業界の事情なども話すこともあり、スレによりかなり盛り上がることもある。音楽の話はもちろん、映画や本の話題などがあがることもある」と橋本さん。

 同コミュニティーからCDを出すことを目的の一つとしており、会員数も増え、コミュニティー1周年となった機会に始動することにしたという。モアレコラボ内で、アーティストの選定、選曲、ジャケットについてなど、意見交換をし、メンバーと店によるレーベル「morerecolabo records」を立ち上げる。CD化にはクラウドファンディングを活用し、予約購入してもらい、そのお金を使いリターン品としてCDをプレスするという。穴原さんは「売れるかもしれないが基準ではなく、聴きたい、CDとして持っていたい作品を選べることに意味がある」と力を込める。

 橋本さんによると、現在、日本をはじめ海外でもCDが売れないため配信が主流になりCDがリリースされなくなり、音楽が好きな人にとってはCDが手に入らないという悪循環になっているという。「海外では再びCDを流通させようという動きも出てきてはいるが、今の業界のシステムのままだとなかなか難しい」と橋本さん。「売れるCDを選んでレーベルが出すのではなく、あらかじめ買ってくれるお客さまのニーズを確保してからCDを出すというmorerecolabo recordsの仕組みは、業界のシステムを根底から変える可能性がある」とも。

 穴原さんは「音楽業界の危機的な状況を理解してもらい、お客さまからアクションを起こさなければ欲しいCDを手に入れられない時代になってきている、という意識を持ってもらいたい。モアレコラボのメンバーとなり、音楽業界を一緒に変えていってほしい」と話す。

 第1弾はパイロットプロジェクトとして、アーティストは橋本さんがベルギーのロック・バンド「Yuko(ユウコ)」を選んだ。これまでに日本国内ではファーストアルバムがリリースされて以降、本国で3枚のアルバムをリリースしたが、輸入盤は日本に入ってこない状況だという。橋本さんは「ポストロックの展開力、叙情的な歌、エレクトロニクスも取り入れた絶妙すぎるサウンドは、日本の皆さまに聴いてほしいバンドと思い提案した。今回のパイロット版を成功させて、次につなげるために、プロジェクトに参加してほしい」と呼び掛ける。

 クラウドファンディングの支援募集は2020年1月12日まで。

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