大宮駅近くのドラッグストアに、3月1日、マスクを買い求める客が開店前から100人以上の行列を作った。
大宮駅近くのドラッグストアに希少なマスク買い求めて100人超の行列ができた。
新型コロナウイルス感染症の影響で、埼玉県さいたま市周辺地域においてマスクの入手が困難な状況が続いている。そうした中、その日にマスクの在庫が有るのか無いのか、あるならば今日は何個の在庫があるのか、開店前にシャッターに貼り紙をしている店舗も増えてきているという。
この日、マスクが箱で120個入荷があると貼り紙を掲示していたドラッグストアの前には、朝から行列ができた。
50人目くらいに並んでいた男性は「10時開店で8時30分ごろから並んでいる。毎日貼り紙をして、在庫の入荷の有無を開店前にシャッターに掲載されていて、いつも通る時に見ている。無駄に並ばずに助かる」と話す。
100人目くらいに並んでいた女性は「9時過ぎから並んでいる。普通の大きさのマスクは売り切れていたが、小さめ35個入りのマスクの箱が1つ購入できた。子どもの休校も決まり不安も多い。早く収まれば」と不安げな様子を見せていた。
従業員用のマスク購入として並んでいた大宮駅近くで飲食店を経営する男性は「3月は送別会シーズン、4月は歓迎会シーズンで、例年では稼ぎ時にあたる時期。今年は売り上げに大きな影響が出ると予想している。今までやっていなかったテイクアウト販売や出前サービス導入も検討している。従業員用のマスクの入手にも苦労している。冷静に対応していければと考えているが、商売で考えれば、どこの飲食店もきっと苦労しているだろう」と話していた。