曜日と時間で出店者が変わるシェアキッチン型テークアウト専門「CLOCK KITCHEN(クロックキッチン)」(さいたま市大宮区宮町1)が、4月4日、大宮駅東口銀座通り商店街にオープンした。
曜日ごとに出店者が異なる。バインミーを販売している「チャイバミ」の様子。
同じ大宮銀座通り商店街でコワーキングスペース7F(ナナエフ)を経営するコミュニティコムが運営する同店。以前はたばこ店だった2坪ほどの広さの店舗をリニューアルした。飲食店営業と食料品販売業の許可を取得できる設備と調理器具が整っており、出店者はテークアウト専門として、飲食の製造販売で利用することができる。
同社の星野邦敏社長は「これから飲食店を始めたい人や、既に自分の飲食店を経営していて大宮駅近くでも始めてみたい人、自分の作っている農作物などの食材を料理とともに販売してみたい人などが、初期投資を抑えて始められる」と話す。「新型コロナウイルス感染症の影響のあるタイミングだったので、営業短縮・自粛になった飲食店の方から自らもシェアキッチンに立ちたいという要望やお弁当を販売したいなどという要望もでてきていた。オープンから今まで柔軟に対応してきた」とも。
最初の店として、「カラダにバナナ」がバナナジュース(Sサイズ=380円、Mサイズ=450円)を提供している。バナナと牛乳のみを材料に使い、生クリームなどをトッピング(追加150円~200円)できる。トッピングは、チョコと生クリームの「レトロ喫茶」、ホワイトチョコをトッピングした「うさぎさんトッピング」、グラノーラをトッピングした「ハワイアングラノーラ」の3種。
店を始めるに当たり、都内のバナナジュース店を回って研究したというスタッフは「このタイミングで始めることになり、心配したが、近所の人が買い物の外出のついでになど、皆さんそれぞれ気を付けながら寄ってくださっている。用意した50杯が3時間で完売した。少しでも気分転換になってもらえたら」とほほ笑む。
現在は、「バインミー」「カレー」「ハンバーグ弁当」などを提供する店が出店中で、星野さんは「月額定額課金のサブスクリプションの提供も予定している。テークアウトでおいしいものを食べて地域の皆さんに元気になっていただきたい。営業自粛要請により休業していた飲食店舗との連携も図ってきた。日常に戻るまでにはもう少し時間が掛かるかもしれないが、それまで皆で頑張っていければ。地域に必要とされるシェアキッチンとなれば」と意欲を見せる。
各曜日の出店スケジュールはクロックキッチンのWebサイトやInstagramなどのSNSを参照。また、出店者も募集中とのこと。
営業時間は10時~15時、16時~21時。テークアウトのみ。「カラダにバナナ」は毎週土曜=10時~売り切れまで。数量限定販売。