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さいたまで「生きた学びの場」のワークショップ 発酵ジンジャーエール作り

最後に酵母を入れる周東さん

最後に酵母を入れる周東さん

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 ワークショップ「発酵ジンジャーエールをつくろう」が10月31日、cocojocoホリノウチ(さいたま市大宮区堀の内3)で行われた。主催は「ランドスケープさいたま」。

本物のちょんまげがトレードマークの周東さんを師匠に迎えたワークショップ

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 さいたま国際芸術祭2020内の市民参加プログラム「さいたまスタディーズⅡ・サーキュレーションさいたま」の4チームのうちの1つで、今後の継続的な活動を志し結成した同団体。さいたまで「生きた学びの場」を作ろうとワークショップを企画した。新型コロナウイルス対策を考慮し、屋外で行われた。

 同団体メンバーの森田圭一さんは「寺子屋などでは地域の人が先生となり知っていることを教えることもあった。新田開発が行われた見沼では知識や技術を持った農民が多くいたため、農民が師匠の中心的存在だったといわれている。現代でも、学校だけでなく気軽に市民が持っている知識やスキルを共有できる場があったらと活動を始め、今回のワークショップを企画した」と話す。

 第1回は、見沼田んぼの休耕地を利用し、ショウガを栽培、発酵ジンジャーエールを生産・販売するビジネスを立ち上げている「しょうがのむし」代表取締役の周東孝一さんを講師に招き、発酵ジンジャーエールの作り方、見沼田んぼについてなどを学んだ。

 周東さんは「本物のちょんまげ」がトレードマークの起業家で、さいたま市産業創造財団主催の「世界を変える起業家ビジコン2019」のグランプリ受賞者。来春にも発酵ジンジャーエールの販売を目指し、現在、クラウドファンディング・プロジェクトを進めている。

 ワークショップは参加者5人のほか、ランドスケープさいたまのメンバーが参加し、発酵ジンジャーエールを作りながら、周東さんの今後のビジネスプランを聞いたり、地域で活動をしている人たちと交流したりした。

 戸田市から参加した川西直樹さんは「(この日のワークショップでは発酵前の段階で終了したため)発酵前でもこれだけおいしいので、発酵後が楽しみ。SNSを通じて活動に注目していた周東さんにも会えてよかった」とほほ笑む。

 周東さんは「新型コロナウイルスの影響で、ワークショップなどの開催も限定されているが、少人数でアットホームに行うのも良い。発酵ジンジャーエールのおいしさをどんどん広めていきたい。見沼に発酵ジンジャーエールの醸造所を現在作っているので見沼発の新しいドリンクの販売も楽しみにしてもらえたら」と意気込む。

 森田さんは「誰もが何かしらの『プロ』なので、お互いに伝え合えたら。いろいろな場所や人をつなげて、地元の再発見にもつながれば」と話す。

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