ガス会社「サイサン」(さいたま市大宮区桜木町1)が4月1日、入社式を行った。
1945(昭和20)年創業の同社。東日本エリアでの家庭用・産業用・医療用ガスの供給・販売をメイン事業に手掛け、本社をさいたま市に置く。1998(平成10)年に同社が設立した公益財団法人「サイサン環境保全基金」は、埼玉県内で環境保全に関する自主的な非営利民間活動や学術研究を行う個人や団体に対して助成事業を行うなど、地域に根差した活動も展開している。
入社式は「家族を大事にする」ことをモットーに、遠方のグループ会社も含めた全新入社員をはじめ、新入社員の親も式に出席することで知られる。川本武彦社長は「成人しているとはいえ、子どもの晴れ姿を親御さんに見ていただきたいという思いと、サイサンという会社と家族ぐるみで付き合っていただけたらとの思いから、1973(昭和48)年から親子で出席する入社式を行っている」と話す。
新型コロナウイルスの影響で、2020年度は4月に行う予定だった入社式を9月に行い、遠方の新入社員はウェブ会議システム「ZOOM」を活用したほか、社員の親はユーチューブのライブ中継を通じオンラインで式に出席した。
2021年度は、新入社員75人を迎え、例年通り4月1日に行ったが、新入社員の家族は昨年同様オンラインで参加したほか、会場も新型コロナウイルス感染症対策を行った上での開催となった。新入社員の一人は「昨年はコロナウイルスの影響もあり、オンラインの慣れない就活は大変だった。就活中に人事の方に何度も相談に乗っていただき、無事に75人の仲間とともに入社式を迎えることができうれしい」と話す。
川本社長はこの日、新入社員に向け、「2045年の100周年を迎える時には、皆さんが幹部として経営を指揮する立場で活躍されることを期待している」とあいさつした。
総合職で入社した新入社員の一人は「インフラ業界で常に挑戦し続けているサイサンに魅力を感じ入社した。これからは社会人として感謝の気持ちを忘れず、新しいことに希望を持ち挑戦し続ける人材になりたい」と意欲を見せる。