「東大宮マルシェ」が5月16日、「仲良し作業所 ちひろ珈琲」(見沼区東大宮5)で開催される。
2015(平成27)年から年2回開いてきたが、4月から規模を縮小し毎月第3日曜に、芝浦工業大学「がしみやコミュニティプロジェクト」と、会場となった「仲良し作業所 ちひろ珈琲(コーヒー)」の協力を得て開いている。
昨年は新型コロナウイルス感染症に配慮し、オンラインマルシェとして開催した。ちひろ珈琲はコロナ禍で昨年4月から休業していた中で、店主の高橋千尋さんは空いたスペースで何かできないかと、まるマルシェ主催者の中山智子(のりこ)さんに声を掛け、今後は感染症対策を取りながら定期開催していくことになった。中山さんは「オンラインマルシェも良かったが、やはり客や出店者同士のリアルな温かみのある交流の大切さを実感した。リアルの開催を定期的に行えるようになってうれしい」と話す。
4月は、帆足商店(糸や編み物のアクセサリー)、cafe MICHIKUSA、吉田パン、わくちゃん(ハーバリウム)、スマイルシェア(天然石のオーダーメイドアクセサリー)、annon(月の満ち欠けのオラクルカードと布ナプキン)が出店。今後の出店者は現在、募集している。
店内にはフードドライブボックスを設置し、集まった食品は「こども応援ネットワークさいたま」の協力を得て地域の福祉団体に寄付する。
中山さんはこれまで個人として活動してきたが、任意団体「i-Sora(いそら)」を立ち上げ、年内には一般社団法人化に向けて準備している。中山さんは「まるマルシェを通じて出店者の活動が広がり、循環して地域の活性化につながるように尽力していきたい。ちひろ珈琲のすてきな空間を交流の場として使わせていただけるのはありがたい。大好きな東大宮の街を、もっとみんなに知ってもらい、多くの人に来てほしい」と呼び掛ける。
高橋さんは「東大宮には個人経営の小さな店が多く、青年会や商工会の活動も盛ん。芝浦工大の学生とも連携して、東大宮の地域を盛り上げるため、福祉施設が役に立てたらという思いがある。今年はちひろ珈琲の設立から10年の節目。今後も地域の交流の場として、地域に貢献できれば」とほほ笑む。
開催時間は10時~16時。前日の15日には、JR東大宮駅東口のロータリー~ちひろ珈琲間で地域清掃活動を行う。誰でも参加できる。