ギョーザ専門店「餃子(ぎょうざ)の宮 でんでん」(さいたま市中央区上峰1、TEL 048-753-9398)が本店店頭に冷凍ギョーザの自動販売機を設置して2カ月が過ぎた。
県産食材を取り入れたギョーザをメインに、定食やラーメンも販売する同店。2014(平成26)年2月の創業以来、ニンニク、ニラを使う定番の「超でんでん餃子」をはじめ、「ぷりぷりえび餃子」「トマトチーズ餃子」、盆栽美術館などもあり盆栽で知られるさいたまにちなみ名付けた「彩の国盆栽海老餃子」などオリジナルメニューを開発し、地域でファンを増やすほか、ベトナムやニューヨークに出店するなど世界にも進出し「さいたま」を発信している。
「日本各地のギョーザイベントにも出店しているため、日本中にギョーザ店の仲間がいる」と話す熊田雅好さん。コロナ禍で、休業したり営業時間を短縮したり、イベントもなくなる中、ギョーザを売る場所がなく、困っている食材の生産者と仲間を見て新しい販路の開拓を模索していたという。
冷凍ギョーザ自販機設置は、2年ほど前から検討していたという。熊田さんは「当初アイスクリーム用自販機を改造しようとして非常に高額になることが分かり断念したが、コロナ禍でも手軽にいつでも人との接触をせずに購入できることから、自販機での販売に再度注目した」と話す。2年の間に自販機も進化し、以前よりは費用を抑えて導入できる事となり思い切ってギョーザ専用機をメーカーに発注したという。5月1日に販売を始めたところ、通り掛かった近隣住民が買っていくほか、ギョーザ自販機という珍しさから、口コミで設置のうわさが広まっていったという。
販売するギョーザは全国の「ギョーザ仲間」に声を掛け、現在15店から仕入れている。品ぞろえは5店ずつローテーションする。熊田さんは「ギョーザはそれぞれ材料も味も変化があり、全国においしいギョーザがたくさんある。さいたまの皆さんに全国のギョーザを紹介したい」と意気込む。「『ALL JAPAN GYOZA』のブランド名でさいたまから日本全国に、世界にギョーザを広めたい」とも。