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大宮のパン店10周年 「毎日安心して食べられるご飯のようなパン」目指す

ショーケースには焼きたてのパンが並ぶ

ショーケースには焼きたてのパンが並ぶ

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 大宮のパン店「ANKH(アンク)」(さいたま市大宮区吉敷町1)が11月17日、10周年を迎えた。

事前予約の際に品切れになるパンも多い

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 火曜と金曜の週2日のみ営業する同店。店主の安藤恵子さんは会社員時代、大手料理教室に通ううちに、食への興味が高まり転職。料理教室で講師を8年間務めた後、知人が開業するケーキ店の立ち上げに携わったという。

 安藤さんは「メニューの開発を任されとても楽しかったことと、新店がオープンするまでの過程を間近で見たことで、『自分の店を持つ』イメージを現実的に描けた」と振り返る。ケーキ店に勤務の傍らおよそ2年かけて物件の準備やパンの試作などを進め、2011(平成23)年11月に同店をオープンした。

 オープン当初の営業日は週4日で、店内のカフェスペースではランチも提供していたが、出産を機に営業方法を見直したと安藤さん。現在は週に2日ほどテークアウトのみで営業する。店頭に並べるのは、食パンや総菜パン、菓子パン、焼き菓子など10種類前後。営業日の前日にスタッフと共に朝から仕込みを始め、営業日の当日5時前から焼き上げ作業に取り掛かるという。パンは、さいたま市内の飲食店4軒にも卸している。

 北海道産小麦粉、平飼い卵、奄美諸島産のきび砂糖や有機レーズンなどを使い「体にやさしい素材でご飯のようなシンプルなパンを作ることを大切にしている」と安藤さん。「毎日家庭でパンを焼くのは大変なので、お母さんの代わりにパンを焼くのが役割だと思っている。毎日食べる米のように、添加物を使わず体に負担のない材料で、安心して口にできるパンの提供を大切にしている」とも。

 安藤さんは「10年間大切にしてきた思いを胸に、これからも人の手や思いを感じさせるパンを変わらず作り続けていきたい。週に2回という限られた営業だが、工夫しながら提供する種類や量を増やして、一人でも多くのお客さまにパンを届けていけたら」と意気込む。

 営業時間は火曜・金曜=12時~16時。

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