毎年恒例となった、芝浦工業大学と商店街によるクリスマスイルミネーションが12月6日、武蔵野銀行大宮支店前(大宮区宮町1)で点灯式を迎えた。
今年で8年目となるこのイルミネーションは、東口駅前のまちづくりの一環として、芝浦工業大学と大宮駅東口駅前の商店街や自治会で構成されるまちづくり団体「宮一サミット」との共同事業で行われている。今年のテーマは「光の森~Illumination Forest」。ビルの屋上からLEDチューブライトを垂らしツリーに見立てたビルツリーなど趣向を凝らした作品が展示された。
今年は、大学近くのさいたま市立春野小学校の児童や保護者、商店街で行われたフリーマーケットの参加者や来場者などの協力を得た作品も展示。こちらはビル外壁工事中の足場パイプを利用した設置で商店街を彩った。
「昨年の反省やこれまでの作品の再検討などを経て、今年は視覚的にも存在感のあるビルツリーを中心に制作した。技術的にも大変だったが、小学校やイベント参加者など、携わる方が増えたのでスケジュール管理などにとても気を使った。自分は今年で卒業だが、来年以降も本来の目的を見失わないよう続けて行ってほしい」と学生代表の荒蒔さん。
学生を指導する芝浦工業大学システム理工学部環境システム学科の澤田英行教授は「プロが商業的にやっているイルミネーションではないところに意味がある。本来の学業とはまた違った作業だが、このプロジェクトで起こったさまざまな場面が社会に通じていることを学生たちが理解してくれれば」と期待を寄せる。
点灯式には尾藤大宮区長も出席し、商店街関係者や学生をねぎらった。地元大宮アルディージャのマスコット「アルディ」も駆け付け、通りがかりの通行客も足を止めて様子を眺めていた。参加者の中にはフリーマーケット時の制作に参加した鈴木茉莉亜ちゃんの姿も。「点灯を毎日楽しみにしていた。今日は一緒に作ったお兄ちゃん、お姉ちゃんに会えたし、すごくきれいでうれしかった」と笑顔で話していた。
点灯時間は17時~22時。来年1月6日まで。