大宮の日本酒コミュニティー「日本酒武蔵」が日本酒の日である10月1日、初のイベントとなる「大人のはしご酒」を開いた。
地酒と和食の飲食店「賛SUN(サン)」(さいたま市大宮区大門町2)の店主、徳武昭司さんの呼びかけで発足した同コミュニティー。現在は個人飲食店5店と酒店「たつみ清酒堂」の計6店が所属している。今回のイベントには、そのうち5店と協力店2店が参加した。
徳武さんは「大宮にはここ数年で魅力あふれる個人飲食店が増えているが、コロナ禍が長引き、どこも厳しい状況が続いているのが現状。個人店同士が力を合わせて店をアピールする新しい機会として、さらに日本酒のおいしさを広めたいという思いもあり、日本酒武蔵を結成した」と話す。
イベントでは、各店が料理を1品ずつ提供し、たつみ清酒堂の稲野辺憲さんが、それぞれの料理に合わせて日本酒2種類を選び、全6品の料理と乾杯酒含め13種類の日本酒を提供した。当日、参加者は2店をはしご。「和食酒処よね本」に集合して料理3品と日本酒7種類を楽しんだ後、「賛SUN」に移動して残りのメニューを楽しんだ。
徳武さんは「初イベントとしては成功だったと感じている。早速、参加店に足を運んだというお客さまもいて、各店のアピールにつながった手応えも得られた。近いうちに2回目を企画したい」と話す。「全国各地にさまざまな日本酒の会が存在するが、日本酒武蔵だからこそできる、料理とお酒の両方を楽しめる会にしていきたい。ゆくゆくは日本酒以外のワインやバーなどにもコミュニティーの輪を広げ、大宮全体の飲食業界を盛り上げることを目指したい」とも。