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大宮のコワーキングスペース「7F」が10周年 イベントやクラウドファンディングも

コワーキングスペース「7F(ナナエフ)」の様子(2015年撮影)

コワーキングスペース「7F(ナナエフ)」の様子(2015年撮影)

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 大宮駅東口徒歩1分にある「コワーキングスペース7F(ナナエフ)」(さいたま市大宮区宮町1、TEL 048-729-5197)が12月1日で10周年を迎えた。

コワーキングスペース「7F(ナナエフ)」の施設内観

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 経営するコミュニティコム社長の星野邦敏さんは「10年前はフリーアドレスで利用できるシェアリング型のワークスペース施設である『コワーキングスペース』は埼玉県内にほとんど存在せず、認知度も低かったが、働き方の変化やコロナ禍によるテレワークの普及などで利用者がかなり増えた」という。

 もともと東京都内でIT事業会社を経営していた星野さんは、東日本大震災による東北での復興支援を地元に戻ってきた人たちが取り組んでいる様子を見て、「自分は生まれ育った埼玉県さいたま市に何も貢献していない」と思い、会社を大宮に移転して同施設を開いた。

 「人と人とが交流や情報交換のできる場を生まれ育った地元で開きたかった。地元地域で活動している人たちが集まりやすい取り組みができれば」と10年前の立ち上げを振り返る。

 この10年間で、月額会員は累計800人、施設運営の業務で雇用したスタッフは累計120人を数え、運営を通じて知り合ったのは累計1万人を数えるという。「創業支援と地域活性化の施設として、ここから多くの事業者やフリーランスが成長していった」とも。

 現在は、コワーキングスペース施設の運営に加え、個室のシェアオフィスや貸会議室のほか、飲食店舗のシェアリングであるシェアキッチン、インターネット動画配信スタジオなどの施設を、さいたま市内で展開している。「コワーキングスペースを開いたことで、IT事業だけでは知り合えなかった地域のプレーヤーと多く知り合うことができた。地域で何かをしたい人たち同士の交流の拠点になれれば」と星野さん。

 12月4日15時からは10周年イベントを開催する。次の10年に向けたリニューアル工事も予定しており、クラウドファンディングも立ち上げ支援者を募る。

 「コロナ禍でしばらく主催イベントを控えてきたが、地方でのコワーキングスペースでは施設内に置いてある書籍や開催するイベントでユーザー属性が決まっていく傾向にある。次の10年も、さいたま市周辺地域で創業を目指す人たちや起業したての人たち、地域でイベント開催を考えている人たちを支援していければ」と意気込む。

 営業時間は7時~23時。

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