障がいのある人と共に楽しむ「トライフルコンサート」が7月1日、プラザノース(さいたま市北区宮原町1)で行われる
主催する市民活動ネットワーク「トライフル」は、障がいのある人たちと健常者たちが共に音楽を楽しめる機会を提供し、その場を共有することで互いの理解増進に寄与することを目的として設立された団体。
主宰の牧田清美さんは「10年以上障がい者施設で演奏を続けていて、障がいの有無にかかわらず誰にでも豊かな感受性があることを実感した。ただ、知的障がいがある方などは一般の演奏会をホールで聴くのはなかなか難しい状況にあるので、それを実現させたかった。演奏者にも健常者の方にも同じ場を共有して音楽を通じてつながることで、何か相互理解のきっかけになればという思いでコンサートを企画した」と話す。2010(平成22)年に1回目のコンサートを行い、今回で12回目となる。
今回は男性デュオ2組のアーティストが演奏。第1部はトロンボーンデュオとビアノアンサンブル、第2部はスパニッシュギターデュオが出演する。牧田さんは「第1部は兄弟ならではの息の合ったアンサンブルで、クラシックや日本の歌など、オリジナルアレンジでほかでは聴くことのできない作品が楽しめる。第2部はフラメンコギターの演奏技法と、さまざまな音楽要素を取り入れた『スパニッシュギター』というジャンルを確立している2人が弦をかき鳴らす指さばきと白熱のライブパフォーマンスを、ぜひ見てほしい」と話す。
「トライフルコンサートは、実際にその場で会場の雰囲気を体感してもらうことでわかることがある。来場した一人一人が何かを感じて持ち帰ってもらえたら」とも。
15時開演。Aチケット=2,000円、Sチケット=障がいのある人1人につき介助者1人まで各1,000円。