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学生服リユースショップ「さくらや」さいたま大宮店が移転リニューアル

さいたま市や近郊の幼稚園から高校までの中古制服を扱う

さいたま市や近郊の幼稚園から高校までの中古制服を扱う

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 学生服リユースショップ「さくらや」さいたま大宮店(さいたま市北区東大成町1)が8月26日、県道164号線(旧中山道)沿いに移転してリニューアルオープンした。

中学40校、高校50校の制服をサイズ別に陳列している店内

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 「さくらや」は使わなくなった学生服や体操服を買い取り、定価の2~3割程度の価格で販売する学生服専門のリユースショップ。サンクラッド(香川県高松市)の馬場加奈子社長が2011(平成23)年に立ち上げ、現在「パートナー店舗」として全国に約80店舗、埼玉県内に6店舗が展開している。

 店主の小島伸哉さんが開店を思い立ったのは、妻の千津さんがたまたまテレビで「さくらや」が取り上げられているのを見たことだったという。前々から独立開業を考えていた伸哉さんは「地域に根ざした、人のためになる仕事をしてほしい」という千津さんの言葉に背中を押され、2022年4月1日、北区植竹町に同店をオープン。

 取扱品目が増えるにつれ店が手狭になってきたことから、600メートルほど離れた県道164号線(旧中山道)沿いに移転した。新店舗の売り場面積は約22坪。近郊の幼稚園20園、小学校10校、中学校40校、高校50校の制服や体操服、通学かばん、通学靴、柔道着などを取り扱う。

 学校指定のジャージーの上下を求めて来店した栄北高校1年の男子生徒の母親は「夏季期間は熱中症対策としてジャージー登校が認められているため、洗い替え用にと思い買いに来た。近所の方にお下がりを譲っていただくよりも、リユースショップの方が気を使わずに済む」と話す。

 同店ではランドセルの無償配布やキッズフォーマルのレンタルも行う。「卒業式や入学式のシーズン前の2月~3月ごろに多くの方に利用いただいた。家庭の洗濯機で洗濯してから返却いただくようお願いしている」と小島さん。サイズは160センチまでで、男児・女児用合わせて50着ほどを用意している。レンタル料は550円。

 中古制服の寄付も受け付けており、市内の学習塾や放課後児童クラブなどを中心に28カ所に「回収ボックス」を設置している。寄付を受けた場合は、その査定額を「こどもの未来応援国民運動」基金に寄付している。「制服と一緒に部活で使ったラケットや辞書、ピアニカなどの学用品を寄付してくださる方も多い」と小島さん。店の一角には漫画本などを無料で貸し出すコーナーも設けている。

 「家電や一般衣料品などのリユースはかなり浸透し、リサイクルショップもあちこちにあるが、制服をリユースする土壌はまだまだ出来上がっていない」と小島さん。「制服もリユースするのが当たり前という文化を根付かせ、より多くの子育て世代のご家庭に喜んでもらえるようになりたい」と意気込む。

 営業は水曜~日曜の12時~18時(そのほかの曜日・18時~20時は応相談)。

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