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大宮公園で「樹木を知る」観察会 初秋の草花やどんぐりも

大宮公園入り口のイロハモミジ

大宮公園入り口のイロハモミジ

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 「樹木を知る観察会」が11月19日、大宮公園(さいたま市大宮区高鼻町4)で行われる。

イイギリの実はたわわに実るがおいしくないのか落葉後もずっと残りがち

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主催は「さいたま杜守り」。同団体はボランティア団体として今年春に発足し、大宮公園を中心に樹木や環境保全の活動に取り組んでいる。

 9月に行われた樹木観察会ではサイエンスコミュニケーターの高野丈(じょう)さんが講師を務めた。高野さんは自然科学分野の書籍編集や写真家としての本業の傍ら、自然観察指導員の活動をしており、都立井の頭恩賜公園(東京都)などで自然観察会を開いている。観察会は定員を超える20人ほどが集った。園内の「桜や梅、松以外の樹木についてはほとんど知らない」という参加者が多い中、大宮公園の入り口近くの「スダジイ」の木からスタートし、樹木や季節の草花を観察しながら初秋の園内を歩いた。

 「樹名板(じゅめいばん)を木に付けたり、植物検索アプリで木の名前を調べると、人は木をよく見なくなる。木の特徴を自分の目で見てから名前を知ることで、その木の個性がよく分かり、愛着も増し、公園に来るのが楽しくなる」。樹木のどこを、どのような順番で観察したらいいのかを、ルーペや双眼鏡の使い方も交えて高野さんは解説した。

 鳥にも詳しい高野さんは、木と生き物の関係や、木の名前の由来などにも触れながら、園内のカナメモチ、クマシデ、ケヤキ、シラカシ、ネズミモチ、モチノキ、イチョウ、ビワ、クスノキ、イイギリ、ツバキ、マグノリア(タイサンボク)、ムクノキなどの葉を中心に特徴を観察した。

 「自然保護は『観察』から始まる。観察を続けることで、課題を解決する科学的根拠が明確になる。専門家に頼りきったり、漠然と木や緑が好きなだけだったりではなく、一人一人が観察を楽しんで、どんどん知識を増やし、大宮公園の自然のスペシャリストになっていくのが大事。まずは葉っぱを観察し、木を五感で楽しんでいただけたら」と呼びかける。

 11月19日の観察会では日本自然保護協会自然観察指導員の鎌田正男さんが講師となり、「秋の樹木に触れる」をテーマに行う。開催時間は14時~。要事前申し込み。

 以降、12月3日=高野さんを講師に「鳥と樹木の関わりを知る」をテーマに、1月=愛植物設計事務所会長の山本紀久さんを講師に「大宮公園の樹木の価値を知る」をテーマに、それぞれ行う。各会終了後、高鼻コミュニティセンター(大宮区高鼻町2)で観察会の振り返りを兼ねたミニ勉強会を行う。

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