2月6日~8日に浦和コルソで開催された「クッキーバザール」の結果報告会が2月27日、行われた。3日間合計の来客数は1281人、売り上げは127万円で過去最高額を達成した。
主催のクッキープロジェクト事務局の若尾明子さんは、「『話しかける名札』を作る過程がスタッフのモチベーションアップにつながった。今後も障がい者施設の職員・利用者と、さまざまな立場の人が交ざり合える仕掛けを作っていきたい」と話す。
クッキーバザールまでの間、講座を何度も開催し、商品力や接客力を高めている。作業所職員は「講座を重ね、たくさんの方と知り合ってバザールに出品という流れで、楽しく参加できた」「実際にシェフとお会いできて、知識を増やすことができた」などと話した。
また、結果報告会では法政大学4年生の阿見南穂さんが、「クッキープロジェクトから考える地域福祉のあり方」というテーマで論文の発表を行った。半年にわたる活動を通じて、クッキープロジェクトは地域福祉を自然と実現させるための仕掛けを提供していると実感したという。
「7回目のバザールでは味やラッピングの勉強会を重ね、どの商品も確実に商品力が上がったと実感している。作ったり食べたりといった体感型の講座で、今後も障がいのある人も無い人も一緒に楽しめる仕掛けを作っていきたい」と若尾さん。来年も同時期に開催を予定する。