さいたま市西区の各地で現在、色とりどりのアジサイが満開を迎えている。
同区は、2011年1月に区民アンケートにより区花にアジサイを選定し、アジサイのまちづくりを進めている。区花選定後は、区役所周辺や中庭、西大宮駅に通じる道路沿いなどにアジサイを植栽したほか、2013年には区内の全小学校でもアジサイを新たに植栽した。毎年6月には大宮駅中央自由通路の「びゅうプラザ」前にアジサイの花を展示するなど、「アジサイのまち」をPRしている。
区内の指扇氷川神社(さいたま市西区指扇)では、2002年から市民グループ「氷川の森 花の友」が中心となって「鎮守アジサイ園」の整備や管理している。少しずつ増やしたアジサイの品種は現在では250種を超え、県外から訪れる人もいるほど。同会代表の石川二郎さんは「多くの種類のアジサイが代わる代わる咲くように工夫している。多くの方に、なるべく長く楽しんでもらえれば」と笑顔を見せる。同神社では、6月20日・21日に「指扇アジサイまつり」の開催を予定している。
足立神社(さいたま市西区飯田)でも、地域住民が中心となってアジサイを大切に育てている。6月20日・21日に行われる「アジサイ祭り」は今年で6回目。民俗芸能や神楽の奉納、写真展のほか甘酒やお茶などの振る舞いも行う。
区内の民間公園墓地「青葉園」は今年4月に、500種類、2000本のアジサイが植え「アジサイ園」を新たに開園した。担当者は「アジサイは西区の花であることからアジサイ園を計画した。まだ植えたばかりの小さな株だが、新しいアジサイの名所になれば」と期待を寄せる。