大宮駅西口の鐘塚公園(大宮区桜木町1)で現在、「さいたまオクトーバーフェスト2016」が開催されている。
ドイツ・バイエルン州の州都ミュンヘンで毎年開催される世界的に有名なビール祭り「オクトーバーフェスト」と同時期に行われる同イベント。2014年に第1回が開催され、今年で3回目となる。昨年はのべ3万5000人の来場者がドイツのフェストさながらの雰囲気を楽しんだ。
同イベントで提供されるビールは、ドイツからの直輸入で約30種類を用意する。同イベント実行委員会の浅岡清文さんは「昨年人気の銘柄も今年新しく用意したものもある。日本では、ビールフェスタ以外ではほとんど流通していない銘柄ばかりなので、貴重な機会」と話す。会場で使用されているテーブルや椅子もドイツ製。「できるだけ本場の雰囲気に近づけて、本場ドイツのオクトーバーフェストに参加したことがある人にも満足していただけるようにしたい」と話す。
第1回開催時からステージで会場を盛り上げているのは、イタリアで経験を積んだソプラノ歌手のMARIA(マリア)さんを中心とした楽団。9月28日までは、MARIA & Alpenbuam(マリア&アルペンブアム)、29日~10月2日はEdelweisskapelle with MARIA(エーデルワイスカペレ ウィズ マリア)として出演する。
同イベントに出店している氷川ブリュワリーの菊池俊秀さんは、「マリアさんのステージが素晴らしく、お客さんが盛り上がり、隣に座った知らない人同志で自然と乾杯してしまうような楽しい雰囲気になっている。ビールを飲むだけではなくて、皆でわいわいと飲むことを楽しむイベント」と話す。
同店は、氷川参道側でクラフトビールを醸造し提供している。同フェストで唯一地元さいたまからの出店。浅岡さんは「地元で高品質のクラフトビールを醸造する氷川ブリュワリーさんにはぜひ参加していただきたいと思い、2回目から参加していただいている。ドイツビールと飲み比べてほしい」と話す。
東京都杉並区より母親と一緒に来ていた阿達郁花さんは「8月に20歳になって初めてアルコールを飲む機会にぴったりと思い来てみた。ミックスベリーの飲みやすいビールを薦められて飲んだところ、めちゃめちゃおいしかった。日本人は普段は静かというイメージがあるが、音楽で盛り上がって一体感があってとてもよかった。いい記念になった」と笑顔で話した。
最初にビールを買う際にビール代と別に1,000円のデポジットを支払い、帰りにグラスを返却すると返金される。ドイツビールは300ミリリットル=900円~。氷川ブリュワリーのビールは200ミリリットル=600円、450ミリリットル=1,100円。ドイツソーセージ、フラムクーヒェンなど多彩なドイツ料理も提供する。
開催時間は平日=16時~22時、土曜・日曜・祝日=11時~22時。ステージは平日=18時30分~、19時15分~、土曜・日曜・祝日=13時~、15時~、17時15分~、19時15分~。入場無料、雨天決行。10月2日まで。