さいたま市西区の「ストロベリーハウス細田」(さいたま市西区高木、TEL 090-3408-1583)が、30分食べ放題のイチゴ狩りと、イチゴの直売を行っている。
同農園はトマトを主に栽培していたが、生産者の細田裕一さんがイチゴ好きだったことから、2013年にイチゴ農園もスタート。当初、品種は2種類だったが、徐々に増えて今シーズンは「章姫(あきひめ)」「紅ほっぺ」「やよいひめ」「かおり野」など5種類を栽培。30分の食べ放題で全ての種類を食べ比べることができる。細田さんは「昨年埼玉県が開発した新品種を食べられるのは、さいたま市でもここだけ。章姫は軟らかい食感で小さい子に人気。味も形も香りも品種によって特徴が違うので楽しんで食べてほしい」と話す。
1月15日の15(イチゴ)の日は、通常料金を割り引くサービスもあり、朝一番に家族連れや友人同士など予約客50人ほどが来園。子どもたちは垂れ下がった真っ赤なイチゴを摘んで、口いっぱいに頬張っていた。家族で訪れた黒住明大さんは「子どもたちはイチゴが大好きなので家族で毎年来ている。やよいひめと埼玉県オリジナルの品種が、身がしっかりしていておいしかった。ここが一番いろいろな種類を食べられる」と話した。
同農園は「小さい子どもの目線に、赤く色づいたイチゴがあるように」と、イチゴの苗を高くした高設栽培で、通路はベビーカーや車いすが通りやすいように広く取っている。細田さんは「粒の大きさにこだわって一房につける実の数を制限している。土で育てているから味にコクがある」と言い、「少しでも甘くなるようにしたい。苗を作る時が一番気を遣う」とイチゴへの思いをにじませた。
「寒い時期の方が、ゆっくり熟すので甘さが増す」と細田さん。直売品はすべて朝採りの新鮮なもので、丁寧にトレーに詰め、最後にイチゴの花を入れてパッキングする。イチゴ狩りが終わって、自宅用にイチゴを買い求めた人は「お花が入っている」と喜んだ。
食べ放題は5月末まで。時期によっては休園の場合や品種がそろわないこともある。
営業時間は10時~15時。イチゴの状況により閉園が早まることも。土曜・日曜・祝日のみ電話で事前予約ができる。平日は先着順。料金は時期で変わるため、サイトを確認のこと。