さいたま新都心の一軒家を利用し「地域の居場所」を提供している「てらこや新都心」(大宮区北袋町1)で毎週水曜に行われている小学生対象の放課後活動「子どもラボ」が、新年度から週5日に拡大される。
同活動は、子どもたちの自己肯定感を育むことを目的とし、「やりたいことを考える」「ルールについて話し合う」などをスタッフのサポートの下、子ども自身が考えて実行するのが特徴。地域にいる大人を「まちの先生」として、体験型のプログラムなどを行う。「工作のお兄さん」の蒲健吾さんは、どんな工作をしたいか子どもたちに問い掛け、段ボールなどを使ったミニテーマパーク作りなどに継続して取り組んでいる。
新年度からはこれまでの活動を発展させ、月曜から金曜までテーマに沿った活動を行う。月曜=「もじの日」(本に親しむ)、火曜=「自然とふしぎの日」(畑づくり・科学)、水曜=「あそびの日」、木曜=「日本の文化を楽しむ日」、金曜=「たべものの日」(食育)。
こどもラボ責任者の長谷川俊博さんは「放課後毎日来られることで、子どもの居場所として定着しやすくなる。子どもラボの活動が3年目になり運営ノウハウがたまるとともに、理念に賛同して協力してくれる地域の方の輪が広がってきた。継続することを大事に、今のところ助成金などは受けずに運営している」と話す。
新年度の活動説明会に参加した大宮区の母親は、「3年間子どもを参加させてきて、子どもが安心して自由に遊べる場だと感じている。少人数ということもあって遊びの中心になることもあり、学校の友達とは違う関係ができる。学年が上がって新年度はどうしようかと思っていたが、選択肢が増えて興味あるテーマを選べるようになるのでうれしい」と話した。
対象は小学校1~6年生。定員は最大13人。活動時間は16時~18時。参加費は、月曜・木曜・金曜=500円/回、火曜・水曜=1,000円/回。イベント時は追加料金あり。