埼玉県北本市内の個人庭園などを一般公開する「きたもとオープンガーデン2017」が5月12日から開催されている。主催は「きたもとオープンガーデン花結会(はなゆいかい)」。
オープンガーデンはガーデニングの本場イギリスで始まった活動で、近年は国内でもガーデニングブームの高まりとともに各地で開催されるようになった。北本での開催は今回で4年目。庭巡りのスタンプラリーも行う。
バラの庭を公開する山崎伸さんは「市広報を見たことをきっかけに参加し今回で3年目。10年前からバラを中心に、相性の良いクレマチスなどを組み合わせて庭作りをしている。買ってきた苗を植えるだけでなく、自分で接ぎ木をして増やす楽しみもある。つるを這わせる垣根や棚も自分で作ったもの。今年は、バラはまだ咲き始めの状態」と話す。
パステルカラーの花の庭を公開するトールペイント作家KOITOさんは「参加は2年目。もともとかれんな小花が好きで草花を植えていた。バラを植えてみたら色や香りが素晴らしくて、いろいろ集めるようになった。敷地の玄関側と庭側で日当たりがかなり違うので、苗の性質を調べて、場所に合うものを植えている」と話す。各オープンガーデン入り口に置かれたトールペイントの手描き看板は、KOITOさんの講習を受けて各会員が描いたもの。
来場者はパンフレットを手に住宅地を周遊し、各庭で園主と「上手な花の咲かせ方」などの園芸談義を楽しんでいた。北本市内から来場した女性は「北本は隣の鴻巣とともに、花や緑が多い地域。歩いていてホッとするし、遠くに行かなくてもこうして楽しめるのでうれしい」とほほ笑み、次の庭へ向かった。
同会を支援している同市産業振興課職員は「イベント開催を通して、まちの景観が美しくなり、街歩きする人が花と緑の中で癒やしの時間を過ごしてもらえれば。市外・県外など遠方からの来場も増えている。多くの方に楽しんでいただきたい」と話す。
公開は10時~16時。寄せ植え教室、ピアノコンサートも同時開催。今月14日まで。