さいたま新都心の複合商業施設「アルピーノ村」内の「ギャラリー樟楠(くすくす)」(さいたま市大宮区北袋1、TEL 048-641-9156)と「あるぴいの銀花ギャラリー」(TEL 048-647-2856)の2会場で現在、「秩父の絵かき人とつくり人」展が開催されている。
洋菓子工房併設の「あるぴいの銀花ギャラリー」では8人の作家による絵画や書を、築113年の古民家を改装した「ギャラリー樟楠」では17グループによる陶器やクラフト作品をそれぞれ展示している。
ギャラリー樟楠スタッフの阪健志さんは「子どもの頃から秩父によく遊びに行っており、自然塾で水彩画・版画作家の田島昭泉さんと出会った。その後、他の作家さんとも出会いを重ね、今回の展示に至った」と話す。「秩父の文化をさいたま市の皆さんに知ってほしい。それぞれの作品が生まれる工房を訪ね歩き、背景を知ったうえで展示をしているので、気軽に質問してもらえれば。絞り染めのネクタイなど、父の日のプレゼントに適した作品もある」とも。
ギャラリー内は「アルピーノ村」内レストランでの食事前後に立ち寄った人、作品を目当てに来店した人などでにぎわっている。秩父作家の作品がこれほど集まる場は珍しいため、秩父からの来店客もあるという。
5月18日からはギャラリー樟楠内の和室で秩父茶喫茶が行われている。40年以上無農薬栽培を行う「出浦園」の茶葉を使い、日本茶ユニット「baisao_u(バイサオウ)」の藤田麻衣子さん、井手上佳那さんが喫茶を担当。茶葉の個性やおいしい日本茶の入れ方などの質問に気軽に答える。
井手上さんは「秩父茶はちょうど新茶が出始めた時期。特有の青葉の香りがあり、旬を楽しむ初物としても好まれてきた。今回、お茶に合わせて水も秩父の山からくんできたものを使っている。合わせる水によって味が変わるので、飲み比べも用意した。新茶のほか、煎茶・紅茶も楽しめる。日本茶の選び方や楽しみ方を知ってもらい、普段の暮らしに取り入れてもらえれば」と話す。
「秩父とつながる」をテーマに、藍染めやざる豆腐作りのワークショップ、「小鹿野歌舞伎 アルピーノ村特別公演」などのイベントも行う。
開催時間は11時~18時(最終日は16時まで)。今月28日まで(秩父茶喫茶は21日まで)。