さいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区新都心)で2月18日、第6回埼玉クイズ王決定戦の決勝戦が行われた。
主催は埼玉クイズ王決定戦実行委員会。2017年11月から、熊谷市・長瀞町・さいたま市の3会場で予選を開催。3人1組のチームで、予選に参加した227チームから勝ち残った12チームによる決勝戦が行われ、熱戦を繰り広げた。
今大会から高校生以下のチームに加点を導入したこともあり、各会場では小学生から高校生までのチームが健闘。決勝戦には常連チーム、過去大会の優勝チームや家族チーム、職場の同僚チーム、高校の同級生チームなど多彩な顔ぶれが集まった。
3チームずつによる1回戦は、クイズの正解により近い回答をしたチームにポイントが入る近似値クイズ、続いて早押しクイズが出題され、8ポイント先取したチームを選出。最終戦の4チームは早押しクイズに挑み、正解が出るたびに会場から大きな拍手と声援が上がった。終盤には2チームがリーチとなり、先の展開が読めない緊迫した雰囲気となりつつも、秩父市財政課職員金田幸宏さん・原嶋祐樹さん・乾雄策さんによる「チームZ」が決定戦を制した。
過去大会で優勝し、今回新メンバーの2人と共に出場した金田さんは「まさか優勝できるとは思っていなかった」と喜び、原嶋さんは「埼玉は奥が深い。埼玉のことをもっと知りたいと思うようになった」と語った。乾さんは「前日から会場付近に泊まって酒を飲みながら勉強した」と笑顔で話した。
決勝に進んだ唯一の高校生チームで、県立浦和高校クイズ研究会のメンバーは、リーチに迫る勢いを見せ、3位と大健闘。メンバーは「早押しで押し負けてしまい、壁の厚さを感じた。悔しいけれど面白かった」とすがすがしい顔を見せた。
クイズは全て埼玉の歴史や文化、観光地などに関係したもので、アメリカ横断ウルトラクイズの覇者・能勢一幸さんが問題作成と監修に関わった。同実行委員会担当者の星野雄一さんは「この大会が郷土愛を育み、埼玉を好きになってほしいという思いで開催している。今回は若い人の参加も多かった。次回も多くの人に参加してもらえるよう盛り上げていきたい」と話していた。