埼玉県オリジナルブランドイチゴ「あまりん」専門店「苺屋傳兵衛(いちごやでんべえ)」(さいたま市見沼区膝子、TEL 048-795-9915)が、1月10日に開業してから約3カ月が経った。
「苺屋傳兵衛(いちごやでんべえ)」の「あまりん」。隣接するハウスで栽培している。
新規就農者の森田直人さんが、隣接するハウスで今シーズンから栽培を始めた「あまりん」を直売する同店。店舗は100年以上前から建つという敷地内の蔵を改装して活用している。屋号の「傳兵衛」は、江戸時代後期に地域農業の振興に貢献したという先祖・森田傳兵衛の名前に由来する。「『あまりん』の美味しさに魅せられて作り始めたが、農業は儲かり持続可能であるということも証明したい。先祖の傳兵衛のように、地域の農業を盛り上げる一助になれれば」と経緯を話す。
販売するのは、朝摘みした完熟状態の「あまりん」のみ。同品種は、強い甘みと香りが特徴で、埼玉県が8年掛けて開発したイチゴ品種として、埼玉県内の許諾を受けた農家でしか栽培されていないという。約3年間のイチゴ農家での研修を経た後、ハウスを建てて5,500本のイチゴ苗で生産を開始。新規就農1年目にして、「令和7年度さいたま市イチゴ共進会」でさいたま市長賞を受賞し、「第4回全国いちご選手権」でも入賞を果たした。開業以来、SNSや口コミで話題を呼び、連日早い時間に完売する日が続いている。
開業からの3カ月間について森田さんは「目の前でお客さまが美味しいと言ってくれるのが本当に嬉しい。高齢で食が細くなった方がこのイチゴなら食べられるので元気になったと言われたり、イチゴの販売を通じて予想以上に交流が生まれている」と話す。
来年はハウスを増やして、「あまりん」の生産量も増やす予定。品種によって気候や水やりの対応が微妙に異なるため、当面は「あまりん」に特化するとのこと。「イチゴは栽培方法・管理方法によって美味しさが変化する。『あまりん』は埼玉県北部が産地と言われることが多いが、詳しいお客さまからは、さいたま市でも北部地域と同じように美味しいイチゴだね、とお褒めいただくことも。4月以降のイチゴは1月や2月に比べれば爽やかな味わいになっているが、季節をまたぐ味わいを楽しんでもらえれば」とも。
営業時間は10時~17時(売り切れ次第終了)。不定休。5月下旬までの販売を予定しているが、営業日含めインスタグラムで告知する。