大宮駅改札内の商業施設「エキュート大宮」(さいたま市大宮区錦町)に11月27日、パン店「デイジイ」がオープンする。
川口市に本店を構える同店。埼玉県内を中心に都内にも展開し、エキュート大宮店が13店舗目。県内での駅ナカ出店は初となり「路面店と同じぐらいの規模感で展開する」という。
店内厨房(ちゅうぼう)を併設し、粉から製造したパンをその場で焼き上げる「オールスクラッチ」を採用する。社長の倉田博和さんは「焼きたて、揚げたてのパンをたくさん召し上がってほしい」と笑顔を見せる。本場のフランスパンに魅了されたことをきっかけにパン職人を目指したという倉田さんが手掛けるパンは、パン作りの伝統を守りつつ近代的な製法も取り入れているのが特徴。全時間帯で常に焼きたてに近いパンを提供できるような工夫をしているという。「お客さまがパンを楽しそうに選んでいる姿を見るとうれしくなる」と倉田さん。
食事パンや菓子パン、調理パンのほか、洋菓子など幅広い商品を常時200種類以上そろえる。店内は厨房(ちゅうぼう)から販売エリアへの導線が広く、焼き上がった商品をすぐに客へ届けられる設計。イートインスペース27席を併設し、ドリンクやスープメニューも提供する。
エキュート大宮のリニューアルに伴いオープンする同店限定商品として、埼玉県産素材を使ったパン・菓子も展開する。埼玉県産小麦「ハナマンテン」を使った食パン「大地の恵み」(345円)は、食べやすいサイズの食パンで、歯切れと口溶けの良さが特徴。「全粒粉のシフォンケーキ」(950円)には、小麦粉ほどの細かさまで製粉した全粒粉を使い、きめ細かく「ふんわり、しっとりとした食感」に作り上げたという。埼玉県産狭山茶を練り込んだ「狭山茶蒸しパン」(172円)や、県内産小麦に強力粉をブレンドし、生地に蜂蜜を合わせた食パン「彩の国生食パン」(972円)なども展開する。
25日に行ったプレオープン試食会では、一般公募した客が集まり販売予定のパンを自由に試食。エキュート大宮のSNSやホームページなどで発信した募集には200人以上の応募があったという。友人親子と4人で参加した桜区在住の女性は「応募が多かったということで当選してうれしい。娘と分けて食べようとたくさんの種類のパンを選んだ。とてもおいしい」と話した。北浦和に住む5歳の男の子は「パンは大好き。試食会をすごく楽しみにしていた。いっぱい食べたい」と大きな口でパンを頬張った。
エキュート大宮の小林穂菜美さんは「エキュート大宮のリニューアルにつき、お客さまと一緒に育てていける店舗にしていければ。埼玉県民にもなじみがあり広く根付いているデイジイだからこそ、同店を目当てに来店される方もいらっしゃると思う。作りたて、焼きたてを召し上がってほしい」と話す。
営業時間は、7時~23時(日曜・祝日は22時30分まで)。