お笑いタレントのTKO木下隆行さんが7月10日、大宮のプロテインドリンク専門店「Perfect Protect Protein(パーフェクトプロテクトプロテイン)」(さいたま市大宮区宮町1)で一日店長を務めた。
6月にオープンし、現役大学生が店長を務め、毎週金曜に営業している同店。6種類のプロテインをベースに全33種類のプロテインドリンクをテークアウトで提供している。
コロナの影響が続く中、テークアウト専門のシェアキッチンである「クロックキッチン」を利用し週1日の営業で奮闘する同店。大学生店長の植木隼平さんは弟の拳平さんと共に季節メニューを企画したり、「写真スポット」を設けたりなど、店の立ち上げに画策している。さらに店を盛り上げたいと知り合いを通じ、木下さんに一日店長を依頼したところ、日頃からプロテインドリンクを愛飲する木下さんは快諾。一日店長をボランティアで引き受けた。
当日は13時に木下さんが登場。「1時間で50杯販売」を目標に、店頭で呼び込みをする木下さんを見に、近隣から人が集まった。一緒に写真を撮ったり、「自分も毎日飲んでいるプロテインだが、粉感やえぐみが全くなくおいしい」とお薦めのドリンクをPRしたりするるなど、笑いと気さくな接客に「初めて来た」という客も次々とドリンクを楽しんだ。
近くの専門学校に通う学生の邊見勝弘さんは「楽しい人だった。プロテインは初めて飲んだが、飲みやすい」と驚く。近くのカイロプラクティックの整体院院長の古川一就さんは「患者さんに木下さんがいると言われて一緒に見に来た。自分もユーチューブチャンネルを持っているので、動画を撮らせてもらい、楽しいひとときだった」と喜ぶ。
木下さんの呼び込みで、人が途切れず来店し、50杯がちょうど1時間ほどで売れた。店長の隼平さんは「オープン序盤は雨の影響もあり、売れ行きが悪かったが、木下さんが来てからは、売れ行きがグンと伸びて、キッチンは大忙しだった。有名人の方の人を集める力に感動した。自分も、負けずに有名な人間になっていきたい。普段の大学生活では、絶対に味わえることがないことを、経験でき貴重な時間だった」と振り返る。店を手伝う母親の美樹子さんは「初めて芸能人を生で見たと大喜びするお客さまたちを見ていると芸人さんは周りを明るくする力があると、改めて感動した」と話す。
店長業務を終えた木下さんは「久しぶりに人前に出たので緊張していたが、皆さん笑顔で温かく迎えてくれ、うれしかった。大学生の店長や、来てくれたお客さまたちの活気ある雰囲気に、パワーをいただいた」とほほ笑む。「バナナ」の差し入れで笑いを誘う来店客をはじめ、通りすがりに木下さんに「頑張ってください」と声を掛ける人も多かった。木下さんは「何か力になれるようなことがあれば気軽に声を掛けてほしい」と話す。
この日の様子は、木下さんのユーチューブチャンネル「キノコック」でも紹介される。