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地産地消にこだわる大宮のイタリアンレストラン 「ゴ・エ・ミヨ2021」に掲載

グルメガイド「ゴ・エ・ミヨ2021」に掲載された、JR大宮駅東口のアーケード街一番街にあるイタリアンレストラン「トラットリア ディアボラ大宮店」。手前はシェフの門平さん。

グルメガイド「ゴ・エ・ミヨ2021」に掲載された、JR大宮駅東口のアーケード街一番街にあるイタリアンレストラン「トラットリア ディアボラ大宮店」。手前はシェフの門平さん。

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 埼玉県産食材の地産地消メニューを提供するイタリアンレストラン「トラットリア ディアボラ大宮店」(さいたま市大宮区宮町1、TEL 048-643-2000)が、フランス発祥のレストランガイド「ゴ・エ・ミヨ2021」に掲載された。

ディアボラ大宮店の厨房で、さいたま市で作られたヨーロッパ野菜を手に取る門平シェフ

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 ミシュランガイドに並ぶ影響力を持つといわれる同ガイド。日本版の2021年度版は、2月17日に発刊された。

 同店を経営するノースコーポレーション(さいたま市)の北康信代表は「身近な生産者との関係性を大事にし続けてきた。その成果を『美食』のジャンルで評価してもらえたことは大きな励みになる」と喜びをにじませている。

 同店が掲載されたのは、カジュアルに普段使いができる店を紹介するpop(ポップ)部門。同店はさいたま市内の若手生産者らが作るヨーロッパ野菜や、武州和牛や豚肉などの県産食材をイタリアの郷土料理として提供している。シェフの門平光正さんは秩父郡皆野町出身で、「自分が生まれ育った埼玉の食材を生かしたイタリアンを作りたい」と、約2年間、イタリアの山間部や内陸部で郷土料理を学んだ経験を持つ。

 門平さんはゴ・エ・ミヨ掲載について「一緒に目標を共有し、高め合ってくださった生産者の皆さんやスタッフたちのおかげ」と感謝し、「地域、埼玉に必要とされる料理人になっていきたい」と目標を話す。

 同店はイタリア産のワインに加え、秩父のワインやクラフトビール、川越のクラフトジンなど県内で作られた酒類も幅広くそろえ、食材と料理の味わいを引き立てている。店長でソムリエの小室卓也さんは「料理に寄り添うようなワインの合わせ方を基本としている。ガイドへの掲載はとてもうれしく、今後の頑張りにつながる」と声を弾ませる。

 ノースコーポレーションは食に関わる事業を中心に県内の活性化を目指している。新鮮なヨーロッパ野菜を地元で作り、レストランで提供する流れをつくろうと、2013(平成25)年、ヨーロッパ野菜の種を扱う市内のトキタ種苗や市内岩槻区の若手生産者らと共に、「さいたまヨーロッパ野菜研究会」を設立した。取り組みは徐々に広がり、1000軒を超える県内外のレストランに野菜を提供するまでになったという。同社はイタリアンレストラン経営に加え、市内小中学校へのイタリアン給食の提供や、子ども料理教室の開催など「食育」の活動にも力を入れている。

 北代表は「『埼玉県にはなにもない』と言われがちだが、地域においしい野菜を作る生産者がいて、ガイドで紹介されているおいしいレストランがあると知っていただくことで、埼玉で暮らす方々に、より埼玉を好きになってもらいたい」と話している。

 営業時間はランチタイムが、平日=11時30分~15時、土曜・日曜・祝日=11時30分~15時30分。ティータイムは平日=15時~17時、土曜・日曜・祝日=15時30分~17時。ディナータイムは17時~20時。営業時間は緊急事態宣言下でのもので、今後は変更になる可能性がある。期間限定として、自宅でイタリアンを楽しめるテークアウトメニューも提供している。

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