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さいたまの中高生がスポーツ選手応援の発酵ジンジャーエール開発 CF挑戦も

プロジェクトに参加した大宮国際中等教育学校の1年生3人

プロジェクトに参加した大宮国際中等教育学校の1年生3人

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 さいたま市の中高生と日本薬科大学(伊奈町)の学生が、「プロスポーツ選手の応援」をテーマに漢方の要素を取り入れた発酵ジンジャーエール「目覚めるカラダ」を開発し、現在、クラウドファンディングで協力を呼びかけている。

発酵ジンジャーエール「目覚めるカラダ」

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 さいたま市教育委員会と同大の連携協定に基づいて始動した連携プロジェクトが参加者を募集し、さいたま市の中高生16人が集まり始まった同プロジェクト。同大「漢方薬学科」、ヨーロッパ野菜研究会、しょうがのむしなど、近隣の大学や企業と協力し、生徒が主体となって進めてきた。

 プロジェクトは5月にスタート。ラベルなどのデザインを担当するチーム、ポスターなどを作り広報活動を行うチーム、クラウドファンディングを担当するチーム、ジンジャーエールの生産を担当する醸造チーム、クラウドファンディングのリターンについて検討するチームの5チームに分かれ、話し合いを重ねたという。

 発酵ジンジャーエールは、同大生などに相談しながら、「ナツメ」「ビーツ」「五加皮(ゴカヒ)」「ローゼル」「レモン」で味付けをした。「実際にスポーツ選手に聞き取りをして、練習や試合の前は炭酸の強い飲料はあまり飲まないとのことで、炭酸を弱めにし、漢方やヨーロッパ野菜といった自然の食材だけを使い、食べるものに気を付けているスポーツ選手にも安心して飲んでもらえるよう工夫した」と、自身もバスケ、野球、卓球のスポーツ経験のある同校1年の大西律己君は話す。「応援の気持ちを表すために暖色系の色にしたところも見てほしい」とも。

 当初は開発したジンジャーエールを販売する予定だったが、事情により販売ができなくなったことから、クラウドファンディングを検討。「選手にジンジャーエールを届ける」というリターンを設定した。

 クラウドファンディングのチームに主に関わったのが高橋凛々愛(りりあ)さん、北澤宏和君、大西君ら中学生。北澤君は「中学生がクラウドファンディングに挑戦するという事例が少なく、この前まで小学生だった自分たちにできるかという心配もあったが、何とかスタートすることができた。多くの皆さんに協力してもらえたらうれしい」と話す。

 バスケットボールBリーグ「さいたまブロンコス」または卓球Tリーグ「T.T彩たま」の選手へ2本分の発酵ジンジャーエールを届けることができるリターンや、試合観戦ができるリターン、選手のサイン入りグッズを受け取れるリターンも用意する。

 高橋さんは「スポーツ選手を自分たちの力で応援したいと思って開発から頑張ってきた。一本でも多く選手に届けるために協力してもらえたら」と呼びかける。

クラウドファンディングは12月31日17時59分まで。

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