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大宮・氷川参道沿いに米粉専門菓子店 埼玉県産素材で地産地消目指す

店主の山下遥さん

店主の山下遥さん

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 米粉専門菓子店「atelier 紡(アトリエ・つむぎ)」(さいたま市大宮区大門町3)が大宮・氷川参道沿いにオープンして、3月10日で1カ月を迎える。

カヌレにも米粉を使用 

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 曜日や時間によって店主が変わるシェアキッチン「CLOCK KITCHEN(クロックキッチン)氷川参道店」のテイクアウト専用スペースで週1回営業する同店。「幼い頃からケーキ屋さんになるのが夢だった」という店主の山下遥さんは高校の調理科卒業後、洋菓子店でおよそ10年働いた。一度は製造の現場から離れたが、「いずれは店を持ちたい」という思いをかなえるため、半年ほど前から独立に向けての方法を模索し、昨年秋に現在の店への出店を決めたという。

 同店では県内産の米粉と卵を使った焼き菓子や生菓子を販売する。山下さんは「誰かに貢献できる店づくりをしたいと考えひらめいたのが、近年、消費量が減っているといわれている米を素材に使った菓子作りだった。地元への地産地消という面でも、埼玉県産の素材を積極的に使いたいと思った」と話す。

 メニューは「お米のマドレーヌ」(270円)、「カヌレ」(300円)、「ブールドネージュ」(5粒入り、250円)、「スフレチーズ」(360円)、埼玉県産のいちごを使った「さくらオムレット」(420円)など、常時6種程度。山下さんは「小麦粉に比べ、米粉は業者や種類によって粒度や浸水具合の振れ幅が大きく、レシピ開発には苦労した。『お米のマドレーヌ』はバターの代わりに米油と米あめを使い、満足いくコクや食感に仕上げた。多くのお客さまに愛される看板メニューに育てていけたら」とほほ笑む。

 「ハレの日だけではなく、普段のおやつ選びのために立ち寄ってもらえる店でありたい」と山下さん。「今後は食事にも対応できるマフィンなどの開発や、食育などにも取り組んでいきたい」と意気込む。

 営業は金曜の10時~18時。

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