スペシャルティコーヒーを提供する自家焙煎(ばいせん)コーヒー専門店「珈琲屋33(コーヒーヤサンジュウサン)」(さいたま市中央区下落合3)が12月21日で1周年を迎える。
店主は、「WIRED cafe」など多くの飲食店を運営するカフェ・カンパニーで15年以上勤務し、コーヒーに携わる仕事をしていた白石昌也さん。自宅に焙煎機を設置し、焙煎した豆のオンライン販売や美容室、レストランなどにも卸していたが、昨年12月に店をオープンした。白石さんは「きっかけは前職の時に出合ったコーヒーの味に衝撃を受けたこと。独立して自分でやってみたいと思った」と話す。
テークアウトの焼き鳥屋だった店舗を改装した6坪の店内には、カウンター席4席あり、コーヒー豆の販売だけでなく、イートインもできる。「珈琲屋33」のロゴの数字は当時3、4歳だった白石さんの息子が書き、文字は書道家の義父によって書かれたものだという。白石さんは「焙煎機を買い、本格的に自家焙煎を始めた転機の年、33歳を店名に入れた」と話す。
コーヒー豆はエチオピアやコロンビアなど、世界各地の豆を常時6~7種類用意。ノンカフェインの豆も扱っている。焙煎の前後2回欠点豆などを取り除くハンドピックを行い、焙煎を行う。店でドリップする「ハンドドリップ」(500円)は、どの豆でも同じ価格で提供する。白石さんは「好きな味や焙煎度合をみつけてもらい、自宅で飲む場合の参考にしてもらえれば」と話す。他にも「ラテ」(550円)、「アメリカーノ」(480円)、「カプチーノ」(550円)などを用意し、テークアウトにも対応する。
コーヒー以外には、ココアやミルク(子ども向け)、季節のドリンクとして、「自家製ゆずジュース」(450円)や「ゆずソーダ」(500円)も提供。スコーン、ブラウニー、タルトなどの焼き菓子(280円~)は飲食関係で働く白石さんの妻が担当する。自宅用、贈答用に「ドリップパック」(180円)も用意している。
白石さんは「1年目はどこにも出店せず、店のみで営業していた。若い方から高齢の方まで多くのお客さまに利用していただき、常連客も増えた。仕事の前や後に毎日立ち寄ってくれる方も。2年目はイベントなどにも出店をして、もっと多くの方に知ってもらい、卸してもらえる店も増やしていければ」と意気込む。要望のあるという物販については、「オリジナルのタンブラー、ドリッパーやフィルターなどの販売も検討している」と話す。
営業時間は8時~18時。月曜定休。